罪と罰 白夜のラスコーリニコフ
罪と罰 白夜のラスコーリニコフ
RIKOS JA RANGAISTUS / Crime and Punishment
1983年製作 フィンランド 93分 2002年1月26日上映
rating 3.2 3.2
4 4

『罪と罰 白夜のラスコーリニコフ』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 3 2015年6月23日

アキ・カウリスマキ監督の長編処女作。「ヒッチコックがドストエフスキーは映画化不可能って言ってたんで一発目に持ってきた」という横暴かつ大胆な発言に対して、撮った本作はめちゃくちゃ繊細。ヌーヴェルヴァーグ期を脱して円熟味を増したスコリモフスキーぽいなあとも思わせる、微妙で丁寧で練りに練られた演出には熟練の風格すら漂わせます。 主人公とヒロインとにどちらも感情移入させず、ブラックボックスのようになった彼らの心情の機微を結局よくわからないまま淡々と描き続ける。彼らの心情を到底たどり着けない高み、と表現するのではなく、誰もが普遍的に持つもの、という表現をしているように思いました。偉そうなことを書いていますが、出来事のシンプルさに対してあまりに難解でありほとんど理解できていないと思います。 アキ・カウリスマキ監督作品は初鑑賞だったのですが、もう少し観てみて好き嫌いを判断しようと思います。今のところかなりいい感じ。