
『パージ』のスタッフ・キャスト
『パージ』の感想・評価・ネタバレ
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設定は面白いけどストーリーが弱い
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1年に一度すべての犯罪が合法となる夜「パージ」 人々はあるいは恨みを晴らし、あるいは欲望を満たし、あるいは安全な家に篭り、あるいは逃げ惑う... そんな一夜をテーマにしたサイコホラー作品 設定はすごく面白い 経済的格差や差別といった社会背景から、人間の本質や道徳観までいろいろ匂わせてくれます 実際、主人公一家の設定や作品冒頭まではいろいろ期待させてくれました しかし残念なのは中盤からのストーリー展開 殺されそうになったら誰かが来て後ろからバンバンバン!完全にワンパターンです。先の展開からラストシーンまで見え見え... 登場人物もイマイチで父親の一瞬の葛藤意外の心情変化がまるでわからない 娘なんか完全に飾りだし彼氏は殺され損です。かわいそう... とはいえ、なんか意味深なカットや会話も散見されるので、なんとなくやりたいことはわかる 家族が一箇所に集まって襲われるイベントを減らして、その辺もっと掘り下げたらよかったんじゃないかなと思いました 続編以降に期待です
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近未来のアメリカは犯罪率1%。理由は年に一度設けられた、全ての犯罪が許されるパージのおかげ。セキュリティ装置の営業マンである父は、パージの日に完璧な自宅に家族と篭るが徐々にほころびが生じてくる。 全ての犯罪が許される、という金脈とも言えるアイディアです。パージの日を舞台にあんなことやこんなことが起きるいろんな映画が作れそうです。本作は自宅立てこもり状態から展開されるパージですが、ストーリーは意外と捻りがありません。殺されそうになったところを誰か別の人が銃で撃ち殺してくれる、という展開が1億回くらい繰り返されます。最後には「はいはい誰か助けにくるんでしょ」となってしまう。一緒にいた方が絶対安全なのにすぐ一人になろうとする家族にイライラしたり、御都合主義的展開も散見。テーマはすこぶるいいのに、脚本で満足できませんでした。次作は評判がいいそうで期待。
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