アメリカン・スリープオーバー
アメリカン・スリープオーバー
THE MYTH OF THE AMERICAN SLEEPOVER
2010年製作 アメリカ 96分 2014年3月15日上映
rating 4.3 4.3
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『アメリカン・スリープオーバー』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

少年少女達の一夏の夜。きらっきらのティーンズ達のスリープオーバー(お泊まり会)。 勢いで人殺したり自殺したりやっちゃったりといういわゆるティーンズ映画的展開はこの映画にはまったくない。それぞれの恋心や、心に潜ませる感情が描かれるけど、さほど深いわけでもない。大恋愛というほどの恋愛じゃないし、マセガキ達のなんか好きっていう直感的恋愛。なのにたった一夜のお泊まり会だけでものすごい青春にみえる。彼等の頭は驚くほど何も考えていない、彼氏とられたから私もやり返そ!とかなんかキスしたい感じとか、そのきもちにこれっぽっちも中身はないけど、生涯忘れられない時間が間違いなくここにあると思う。 いくつになったってもう二度とその歳とその時の自分にはなれないけど、17歳、18歳ってその中でもずばぬけて特別な時期だと思う。大人になって振り返った時に、なんて子供な考え方だったんだろうと自分で自分の事理解できないし、戻りたいなんて微塵も思わないけど、それでも彼等と同じくらいだった自分を、昔の宝物みたいに思い出す。子供だった自分の感覚も思考も全て美化してみてしまう。いくつになっても、「あの頃は。」っていうキラキラしたフィルターを通してみる。それがティーンズ。良い思い出も苦い思い出も、あの瞬間の直感的自分は二度と訪れない。どんな幼い人も、気づけば子供じゃなくなってる。 『冒険を期待して大人へと急ぐ』 みんなが通る道だって思う。みんな誰しも一度は早く大人になりたいって思ったことあったでしょう?そして大人になってこの頃の自分達を思い出す日がくる。どうしてこんなに甘酸っぱいんだろう。なにがこんなにセンチメンタルにさせるんだろう。浅はかなのに壮大にみえる。私にはない美しさがある。 ほんと、無条件に好きなジャンル。この頃の感覚を表現している映画がすごく好きだ。自分と重ねて映画を通して思い出すことが心地よい。こんなお泊まり会もパーティもやらなかったけど、それでも不思議と懐かしくなる。みんながあの頃の自分を思い出した瞬間だった。