ヴィクトリア

ヴィクトリア

Victoria
2015年製作 ドイツ 138分 2016年5月7日上映
rating 3.2 3.2
12 13

『ヴィクトリア』のスタッフ・キャスト

『ヴィクトリア』の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2017年11月6日

    深夜から夜明けまでのベルリン、スペイン人女性ヴィクトリアを1カット&リアルタイムで追う。地元男たちに誘われ、何となくついて行くヴィクトリア。しばらくグダグダと時間を過ごすだけだが、観てて不安になる。やがてまるでほろ苦い青春映画みたいになったかと思えば、その後ヤバい事態に巻き込まれ…ああだから言わんこっちゃない。何か起きそうだったり何も起きなかったり、敢えて油断や弛緩を取り混ぜてあり、全編が密着スタイルでその場に居合わせた感覚。狭い車内でもノーカットでカメラが回り続ける辺り、どうやって撮影してるんだろ。しかも言葉もわからない異国で、見知らぬ男共と夜の街を駆けずり回るから緊張感が続く。というか、一発撮りでミスが許されないだろうって意味でも緊張するし、ほぼ出ずっぱりな役者の体力がすごい(ここで休憩してるのかな?と思われるシーンはある)。 正直、物語はここまでドラマティックにしなくても…という気がするけど、気合と迫力でやったもん勝ちというか、ただもうお疲れ様でした!と。

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2016年12月21日

    クラブで出会った男について行った女がどんどんヤバい展開に巻き込まれていきます。 舞台だと当然140分間カットがかからずともおかしくないのですが、それが映画だと話は別。カメラという媒介を通しているために舞台は常に動き続けます。どれほどのカメラテストを繰り返して撮影されたのか考えると気が遠くなります。一度ミスが起これば最初からやり直しになる。そんな"不可逆"な完全長回し映画(これは『ロープ』『バードマン』を除いています)で描かれるのが、とある少女の"不可逆"な一夜なのです。映画と撮影手法が驚くほどマッチしています。見事な企画です。ドイツにやって来た女が始めた三ヶ月のあまりに低刺激な毎日は唐突に終わりを迎えます。一時の判断で彼女の人生は大きく転換されてしまいました。しかし、彼女にとってそれが悪いとも言えません。夢破れた女は三ヶ月友達もできず、異国の地ドイツでなんとかして寂しさを埋めようとする。そんな何者でもなかった彼女は、一夜にして何者かになります。彼女の幸せを祈ることができるラストはそれほどバッドエンドではありません。 ワンカットのクオリティは『バードマン』や小品『ザ・トライブ』またはハネケ作品には遠く及びません。なんとか無理やりついて行くシーンも多くあったように感じられました。ただこの作品の意欲は無視できないものがあります。

  • 錆犬

    2016/07/08 名古屋シネマテーク

『ヴィクトリア』に関連する作品