
『ぐるりのこと。』の感想・評価・ネタバレ
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淡々と、ただ淡々と…で、深かった。リリーさん好きだけど、多江さんも可愛かった、えへ
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当時の世相と夫婦の軌跡が同時進行されていきます。 妻と同じ経験を持つわたしには涙なしには観られませんでした。最初は浮ついたうだつの上がらない旦那にイライラしますが、二人でぶつかり合いながら乗り越え、わかり合う姿が地味なのに素敵です。
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人間って感じ。夫婦のあり方を示した映画、まだ自分には早く感じた。手や足首から表情を読み取る法廷画家
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夫婦って、時間が経つにつれて「2人の間にあったもの」が重要でなくなっていくような、忘れられていくようなイメージがありました。しかし、お互いの人生でどうしようもないことが起きたとき、そんな情けない姿を認めてくれるのはやっぱり「旦那」であり「妻」なのだなと思うと、「2人の間にあったもの」は重要でなくなったわけでも、忘れられたわけでもなく、ずっとそこに存在していたんだな、と思いました。ある意味、離れようとも離れられない関係、みたいな。しかしそれは、とっても幸せなことです。
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毎日毎時間、生きていれば たゆみなく押し寄せ 積み重なる様々な感情。喜び、悲しみ、怒り、幸福感、失意、安堵感、不安、高揚感、寂しさ、切なさ・・。1つ1つのその感情とどう向き合い、誰とどんなふうに分かち合うのか。生きていくってそういうことなのかなと思う。 産まれて間もない子供を亡くした1組の夫婦の10年を描いた物語。何気ない一言とか、ちょっとしたふるまいとか、誰かとの間に流れる空気とか、まなざしとか、肌ざわりとか、あらゆるものに感じる様々な温度や重みや質感。温かかったり冷ややかだったり、ズシンときたりふわふわしてたり、厳しかったり柔らかかったり。淡々としているのにそれがすごく伝わる。連続ドラマか小説のように章ごとに少しずつ少しずつ進む。 見渡すとそのへんにありそうなリアルで卑近な日常と紡がれる感情が、なんだかとても愛しくなる映画だった。 リリー・フランキーの言葉がとても素敵だった。静かな語り口なのに溢れんばかりの感情や想いを感じる。 「いつも思い出してあげればいいじゃん。忘れないようにしてあげればいいんじゃないの。」 「お前はいろんなことが気になり過ぎる。みんなに嫌われてもいいじゃん。好きな人にたくさん好きになってもらったらそっちのほうがいいよ。」 「かっこ悪くても生きてるだけ大したもんじゃないですか。」
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数年前に鑑賞して、その時もリリーさんに恋をするきっかけになるくらい惚れこんだ作品なんですが、「恋人たち」を鑑賞してから観ると、もう愛おしすぎて走り出したいくらいです。とある夫婦を描く、とてもクローズな群像劇。まるで二人の守護霊になったかのような近さが生々しく、窮屈で、だからこそ深く深く、ふたりを愛してしまう映画でした。 法廷画家として社会を見つめていくカナオと、とある事件をきっかけに心を疲れさせてしまう翔子が、それでもなんとか二人の未来を模索していく姿が、橋口監督らしい自然な会話劇で形作られており、そのセリフにいちいち心を掴まれました。 序盤のふたりの住む部屋での掛け合いの中で、リリーさんが「決断力あるなあ、好き」って言うシーンがあるんですが、凄くないですか。超何でもないシーンなんですよ、でも集約されてるの、カナオのテキトーさとか、禿げ散らかしてるのにモテる感じとか、翔子がもう!ってなりながらも惚れぬいてるとことか、そのセリフだけでわかるの。なんだこれ、ですよ。 そういういちいちが、この映画の中で「人間」を作り上げていくから、なにかあって傷付けばいっしょになって傷付くし、救われれば救われていく。凶悪事件の、ともすれば特殊に見える人間の当たり前の肉声にはっとさせられたり、癒えたように見得た傷から血が流れていたり、もどかしくて、胸が苦しくなる。そんでもって、ラストシーン。祈るようなあのシーン。 人間全部、どんなひとでもいろんなもん抱えて生きてるからできるだけ優しくしなきゃだめだぞ、って諭されたような気がしました。あとやっぱり、夫婦っていいね。
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よかった。すごく自然。 ふたりのやりとりがいいなと思った。 全然下品なかんじじゃないのに、 こういうのあるあるって感じで うっかり笑っちゃったり悲しくなったり しょうこがクモころされちゃってわーってなるところからその終わりまでのシーンが1番印象的だった。すきとおもった。 リリーフランキーの役柄は最初から最後まで特別変化があるわけじゃないけど ちょっとした表情だったり動きでその時々の役の変化がみえてそれがいやらしくなくてすきだった。 脇役までもがみんなよくて映画って感じした。あと映像の撮り方も時間軸の変化がわかるかんじしてよかった。
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人、人、人。
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加瀬亮の演技がリアルすぎて怖かった 流石です
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一見だらしなく頼りなさそうだけど、底のところからずっと優しく妻を包み込むようなリリーさんの演技がよかった。同じ風を感じながら二人でトマトを食べたり、そんな些細だけど温かい幸せを感じていけたらいいなと思います。魔法や奇跡が起こるわけではないけど、誰かの中に新しいあったかい感情が生まれることはそれと同じくらいの価値があると思った。
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15/2/13
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リリー•フランキーの、落ち着きや温かさやユーモアもある夫が良かった。 自分だったらどんなだろうという、夫婦での生活も想像してしまう。 ただ、子供の死や家族関係が分かりにくく、時間の長さもあって、少しまとまりのなさも感じる。
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2009/2/4 シネツイン1
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邦画ならではの良さ 人間の弱さ強さ
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とても演技とは思えないくらい自然な夫婦。 少し暗い部分を映しながら、みんなの日常を描いた映画。 僕にはわりと重く感じました。 リリーフランキーの雰囲気がとても良かったです。
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これは何ともいいよなぁ。 リリーさんがいいし。 家族の愛が繋がれていく感じが切ない。
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リリーフランキー、旦那役がはまりすぎ。映画てことを忘れちゃいそうな家族の話。
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リリーフランキーの包み込むような優しさ 面白さがよかった
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キスしようと思ったのに鼻べちゃべちゃ っていうシーンがすき。 リリーフランキーがひたすらかっこいい 俳優だなあって思わせる。 すごくむつかしいことだから、簡単になんてわかれないし、わかられたくもなくて、でもわかってほしいっていう感じ。 些細なことで全てが嫌になるし、どうしたらいいかなんて自分にもわからないんだから誰にもわからない そういうの全てわかって同じように流れるカナオが素敵。 伝えたいきもちがあるのにうまく言葉にできないよってもがく翔子 なんとなくわかってるし、伝わってるっていうカナオのバランスすき。 さりげない感じにキャスト豪華、 重なったり重ならなかったりでさらっとした距離でみれる
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泣ける