高台家の人々
高台家の人々
2016年製作 日本 116分 2016年6月4日上映
rating 3.3 3.3
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『高台家の人々』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

妄想女子の恋の相手は心が読めるテレパス一家の長男だった!っていう邦画特有のお笑い系映画。 久しぶりにこういうおちゃらけ映画を見たけど思っていたより面白かった。ザッ何も考えずに楽しめる系映画。壮大なショートコント。 妄想女子じゃなくても誰もが一度は考えたことがあるような想像、人の心が読めたらなあ、この人こんなこと考えてるのかなあ、私が考えてる事ばれてるのかなあ。 空想する側からしてみればすごいね!面白そう!という好奇心しかわかないけど、知りたくもないことを知れる、人間関係に苦しくなるのなんて考えてみれば当たり前だ。 誰かと誰かの関係性はさぐりさぐり時間をかけて深まるもの、仮に思ったことを100%言葉にして伝えていてもそれでわかったことにはならない。頭の中の想像と、その人が実際に感じたことの感覚は違う。言葉で理解することは100%の理解じゃない。この人今辛いきもちだっていうことがわかってもその辛さの感覚まではわからない。どんな風に辛いかっていう感じ方はその人しかわからない。その人のきもちに共感はできても体感はできない。それが他人。 この映画はポップに描いてるけど本当にこんな能力があったら嫌すぎて生きれない人だっていそう。知りたいという好奇心は簡単にわからないから楽しい。さぐって少しずつ近づいていけるその時間が楽しい。 心を読まれていると知った人側もまた苦しい。素っ裸になるよりさらに恥ずかしい。自分の心の中で消化していたものの行き場がなくなる。自分の中だけで止めたいことなんて絶対みんなあるはずなのに、消化ではなく押し殺す、隠すんじゃなくないもののように振る舞う。ただ好きってだけでそこまで許せるだろうか。それは努力をすればとかいう話ではない。心の中まで計算して生きてどこで力をぬけばいいんだろう。 と、そんなことを想像しながら観ていたけど、あくまで『ザッ何も考えずに楽しめる系映画』実際あったら耐えらんないよな、、と重く考えるも良し、斎藤工にときめきながら自分が妄想女子だったら、、と妄想するも良し、、はたまた自分がテレパスなら、、でも良し。妄想みたいなストーリーと妄想女子というキャラクターによって観客もそれぞれの妄想を楽しむ。すごく映画らしい映画だと思う。 超シネフィルの斎藤工には、ある意味ピッタリの役だったかもしれない。邦画特有のちゃっちさ全開でも、妄想女子によってドラキュラやらFBIやら英国王やら演じれたのだから役者としてこの映画を楽しめたように思える。笑 市村正親演じる高台家のおとん個人的に一番好きなキャラでした。全力でゆるいのにアドバイスはしっかり的を得ていてときめいた。。。キャスティングセンスありありだった。一人一人のキャラの掘り下げが素晴らしかったのに対してストーリーはとんとん拍子な感じでもう少し丁寧に1つ1つ進めてほしかったけど、こういう映画ってそんなもんだよね〜、っていう甘いきもちが生まれて評価は高め。つっこみどころに溢れてるけど嫌いじゃないです○