グランドフィナーレ
グランドフィナーレ
Youth
2015年製作 イタリア・フランス・スイス・イギリス 124分 2016年4月16日上映
rating 3.6 3.6
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『グランドフィナーレ』のs_p_n_minacoの感想・評価・ネタバレ

s_p_n_minaco
s_p_n_minaco 0 2016年7月11日

老いも若きも男も女も芸術家も、マラドーナ(偽)もミス・ユニバースも集まるスイスの高級保養地。ああ一体どんだけリッチならこんな所に滞在出来るんでしょ…(溜息)。一度ギダ・タローに見えてしまうともうそうとしか見られなくて困る作曲家マイケル・ケイン、その盟友で映画監督のハーヴェイ・カイテルを中心に、交錯する様々な人間模様。皺とたるみの目立つ身体(特に手)と永遠のミューズ、ショウアップされた音楽、アルプスの絶景。一つ一つのスケッチが時にユーモラス、時にファンタジック、全ての場面がゴージャスだ。でもそれは映画や音楽という芸術も含めて作為的な人工美。人々の追う幻影は美しすぎて醜い。 そんな過剰な「作り物」性を敢えて前面に出すパオロ・ソレンティーノ作品は、ベルイマンやフェリーニや伊丹十三を彷彿させる。そこが魅力だしすごく良いなと思う所もあるんだが、どうも自分には微妙にしっくりこない違和感でもあり既視感でもあり。でも若い脚本家チーム、ポール・ダノとレイチェル・ワイズはとても良かった。