溺れるナイフ

溺れるナイフ

2016年製作 日本 111分 2016年11月5日上映
rating 3.3 3.3
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『溺れるナイフ』のあらすじ

15歳の夏。東京から遠く離れた浮雲町に越してきた、人気モデルの望月夏芽。 退屈でウンザリするようなこの町で、夏芽は体を貫くような“閃光”と出会ってしまう。それは、コウと呼ばれる少年・長谷川航一朗だった。 傲慢なほどに激しく自由なコウに、反発しながらも、どうしようもなく惹かれてゆく夏芽。コウもまた、夏芽の美しさに対等な力を感じ、やがてふたりは付き合いはじめる。「一緒にいれば無敵!」という予感に満たされるふたり。しかし浮雲の夏祭りの夜、全てを変える事件が起きるのだった―。 失われた全能感、途切れてしまった絆。 傷ついたふたりは、再び輝きを取り戻すことができるのか。未来への一歩を踏み出すために、いま、ふたりがくだす決断とは―。

『溺れるナイフ』のスタッフ・キャスト

『溺れるナイフ』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 28日前

    東京でモデルをしていた少女が田舎の中学へ転校。そこで金髪の少年との運命的な出会いを果たす。 山戸結希監督の登場は「少女漫画原作映画」に対するポストモダンの象徴であり、商業的に確率された繁茂する「少女漫画原作映画」の全てを踏み台にするかのような映画でした。「少女漫画原作映画」に登場する少女はとにかく美しいが、物語には関係がない場合が多く、例えば製作側の意向だったり画面への映え方だったりするのでは。本作で登場する小松菜奈演じる少女、あるいは菅田将暉演じる青年はどちらも美男美女という認識が映画世界に根付いている。自身たちも自分の美しさに気づいている。この認識には映画そのものの性質がアップデートされたかのような感覚に陥りました。山戸結希監督はこうした美しいものに対する内面の弱さを描くのがうまい。うますぎる。 衝撃的なのが2回目のお祭りのシーン。編集の妙により映画が徐々に地面から浮いていく。現実と妄想を行き来する驚異的な設計。そのままクライマックスへと侵入し、映画の素晴らしさを雄弁に語り、幕切れ。こんな!こんなの!すごすぎるでしょ!天才でしょ!

  • Yoko Egami
    Yoko Egami 4 2018年8月13日

    都会で華やかな生活をしていたヒロインが親の転勤で田舎に引越し、そこで出会った青年と恋に落ちるが、ある事件をきっかけに2人はすれ違い、現実を受け入れる恐怖と戦い、苦しみながらも必死に前を向いて歩いて行くという話。 生々しいストーリーと主演2人の高い演技力に終始圧倒的されました。 桜は散るから、花火は消えるから綺麗と聞きますが、この映画はその究極が描かれていると思います。 儚さゆえの美しさが、画面、音楽全てを通して感じられ、喜怒哀楽感情の全部を持っていかれる気分。 印象的なシーンが多いのも見所の1つです。

  • とし

    菅田将暉や小松菜奈が中学生を演じるのは無理があると思いきやそう見えてしまうのは雰囲気や演技に魅せられたからだろう。それでいて小松菜奈は色気もある不思議。青春はとても脆くそして尖っていてバランスも悪い。とても優しい友達と付き合ってれば絶対に幸せなのだけど、どうしても放っておかない人に惹かれ傷つく。そうして人は大人になっていくのだろう。

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