溺れるナイフ
溺れるナイフ
2016年製作 日本 111分 2016年11月5日上映
rating 3.3 3.3
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『溺れるナイフ』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 4 2019年7月29日

東京でモデルをしていた少女が田舎の中学へ転校。そこで金髪の少年との運命的な出会いを果たす。 山戸結希監督の登場は「少女漫画原作映画」に対するポストモダンの象徴であり、商業的に確率された繁茂する「少女漫画原作映画」の全てを踏み台にするかのような映画でした。「少女漫画原作映画」に登場する少女はとにかく美しいが、物語には関係がない場合が多く、例えば製作側の意向だったり画面への映え方だったりするのでは。本作で登場する小松菜奈演じる少女、あるいは菅田将暉演じる青年はどちらも美男美女という認識が映画世界に根付いている。自身たちも自分の美しさに気づいている。この認識には映画そのものの性質がアップデートされたかのような感覚に陥りました。山戸結希監督はこうした美しいものに対する内面の弱さを描くのがうまい。うますぎる。 衝撃的なのが2回目のお祭りのシーン。編集の妙により映画が徐々に地面から浮いていく。現実と妄想を行き来する驚異的な設計。そのままクライマックスへと侵入し、映画の素晴らしさを雄弁に語り、幕切れ。こんな!こんなの!すごすぎるでしょ!天才でしょ!