ルドルフとイッパイアッテナ
ルドルフとイッパイアッテナ
2016年製作 日本 89分 2016年8月6日上映
rating 3.8 3.8
14 10

『ルドルフとイッパイアッテナ』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

家から一歩も出たことのなかった黒猫ルドルフがひょんなことから野良猫として生きていくことになった成長物語。 元飼い猫のタイガーは名前を聞かれて"俺の名前はいっぱいあってなぁ。。"と答えたことからルドルフにイッパイアッテナと呼ばれる。 私的にこの映画の一番のキーになってるのは「皆んな誰もがもってる名前」だと思う。 人にとって名前は、親からもらったかけがえのないもの、ペットにとってもそれは同じで飼い主がつけてくれた大切なもの。けど野良猫は、誰かに飼われてるわけではないからいく先々で様々な名前をつけられる。名前がわからないからみんな呼べるように勝手につける。それは名前が複数あっても、名前がひとつしかないのと変わりはなく、その存在を認めてるからつけられるもの、愛されてる証。 終盤のルドルフが家に帰るシーンでは『トイストーリー3』のあるシーンを思い出して、同じような切なさにしめつけられた。でもその切ないシーンで"ルドルフ"という名前に、再度愛されていたという証を感じることができた。飼い主の女の子がそれまでどんな思いだったかというのを想像した時に、その名前にこめられたものは愛情しかないなって思えた。 純粋にほっこりあたたまる系アニメーションだったんだけど、ところどころ『わんわん物語』を意識しているのが気になったなあ。曜日ごとに行く場所を変え、場所によって名前が変わるのは、野良として連想しやすい流れだけど、ステーキのチューはどう考えても、わんわん物語のスパゲティのチュー意識しすぎ、そしてステーキっていうロマンチックの欠片もないのね。。笑 私も子供の頃家の玄関にきていた猫に勝手に名前をつけて、いつ来るかわからない猫のためにエサやら毛布やら用意して待ってたなあって微笑ましくなりました。今思えば決まりなく訪れるあの猫たちも今日はまつだ家に行こうとかして、いろんなうちを渡り歩いていたのかなあ。ペットっていう存在ではなかったけど、やっぱり可愛がっていた大切な存在だったし、当時子猫だったあの子達も生きていたらもうおばあちゃん猫だけど、どこかでまだ楽しくやっていてほしいなあって、この子供向けっぽいつくりの映画だからこそ、子供の時の記憶にひたひたできる大人要素がありました。夏休みっぽい映画。