二重生活 (2016)
二重生活 (2016)
2016年製作 日本 126分 2016年6月25日上映
rating 3.3 3.3
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『二重生活 (2016)』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 3 2017年6月12日

哲学科修士二年の女が、修士論文として特定の人物の尾行を始める。 映画の中では3つの家族が登場しますが、お互いがお互いのことを全く知らぬまま生きていることが明らかになります。さらに映画は広がりを見せ、映画の中で築かれる関係性のすべてが隠し事のないものじゃないことがわかります。主人公と彼氏の関係性は酷い。お互いに何も言うことができず、ギスギスしたままの空気感。ただ誰しもが体験したことのある形容し難い雰囲気がよく伝わってきます。嘘を付き、二重生活をおくる事は必要悪なのだが、しかしそれも悪くないのではと思わせてくれる。愛のある嘘も必要なのではないでしょうか。人間関係における恋愛をさらに踏み込んだ題材なので、恋愛映画を期待して観ると意味不明かも。 映画そのもののテーマは非常に難しいのですが、「修士論文を書く」という大義名分のもと饒舌に映画を解説してくれます。これにより映画として不自然ではない流れで難しいメッセージを理解することができます。哲学者を主人公にする手法を使った映画は他に『未来よこんにちは』があります。 ノーラン『フォロウィング』も尾行映画として有名ですが、それも本作も尾行をとても魅力的に描いています。 菅田将暉はそれほど目立ちませんが、門脇麦が圧巻。感情的にならずに演技の旨さが目立つのは才能ですね。同世代で空虚を演じさせたら右に出る者がいないでしょう。