すれ違いのダイアリーズ

Khid thueng withaya
2014年 タイ 110分
rating 3.6 3.6
6 7

「すれ違いのダイアリーズ」のあらすじ

ソーンはいい奴だけどかなり情けないお気楽男子。恋人に定職を持つように叱られて、仕方なく仕事探しを始めたものの、ようやく見つけた仕事は、電気なし・水道なし・携帯電話もつながらない僻地の水上学校の先生だった……。 赴任したものの、スポーツしか自信がないソーンは毎日失敗ばかり。ある日、前任の女性教師エーンの日記を見つける。そこには、自分と同じように僻地の学校で寂しさを感じ、子供達の教育や恋人との関係に悩む、エーンの正直な心の中が書かれていた。その悩みに共感したり、ある時は教え方を学んだりするうちに、ソーンは会ったこともない彼女に恋してしまう。はたして───。

「すれ違いのダイアリーズ」のスタッフ・キャスト

「すれ違いのダイアリーズ」の感想・評価・ネタバレ

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 4 1月23日

    爽やかな風が吹き抜けたような鑑賞後感がとても心地いい。想いの強さに心を揺さぶられるラブストーリーはあっても、大人のラブストーリーでこんなに爽やかでほんのり温かく微笑ましいものは、そうたくさんは無いと思う。ジャンルは違うけれどインド映画の『きっと、うまくいく』を観た時の味わいと近いものがあった。好き。すごく好き。美味しいコーヒーやティーを飲んだ後にもう一杯飲みたくなる、あの感じに似ている。 田舎の小さな小学校、それも 全生徒数がわずか数名の水上分校を舞台としたタイ映画。水上分校に赴任してきた青年教師が室内に残されていた前任者の女性教師の日記を見つけ読むうちに 面識も無い彼女に共感し 親しみを覚え やがてとても身近な存在に感じるようになっていく。そして1年後 彼と入れ違いに女性教師が再び学校に戻り、今度は彼女がダイアリーに書き留められた 見知らぬ彼の 日々の奮闘や孤独を目にして通じるものを感じ始める。 子供との向き合い方、学ぶことの意味、不便で手のかかる水上生活、街の喧騒も娯楽も無縁の環境。綴られる全てが素朴で不器用なのにどこか懐かしくて、その不器用ささえ素敵だと思える。本作はラブストーリーだけれど、実は最も惹かれたのは恋愛要素の部分じゃない。この映画は、社会に出て処世術を身につけ大人になるにつれて忘れがちなこと、ひたむきに何かに取り組む心や 自分に嘘をつかずに生きることを思い出させてくれる。とても自然に。 同じ場所、同じ風景の中、1つのダイアリーを通じて、時間の異なる2人の場面が交互に映る。タイムトラベルものではないのに時間を超えて繋がる2人。『この文章の筆者はこの時どんな気持ちでこれを書いていたのだろう』『どんな表情をしながらペンを走らせたのだろう』 行間に滲み出る 人となりに惹かれる気持ち、わかる気がする。素朴でオリエンタルな魅力に溢れたタイの風景を見つつ、いつしか私も2人と同様、ダイアリーの向こうにいる相手のことを知りたい衝動に駆られながら観ていた。2人はこの先、新しいダイアリーにどんなことを綴っていくのだろう。 映画大国インドの映画がパワフルなことは知られているけれど、タイ映画にもこんなに素敵な作品があると知って思わぬ掘り出し物を見つけた気分。奥行きはもちろん裾野も広い映画の世界。だから映画はやめられない。

  • EllyMimy
    EllyMimy 4 2016年12月9日

    今まででタイ映画を観るのはこれで三度目くらいの私です。 なんて暖かくて優しい映画なんだろう!!! 久しぶりに心洗われ、涙ぐんでしまいました。 とにかく優しい気持ちになれます。 登場人物たちがとても純粋で、くすんだ心に沁みました…。 沢山の方にオススメしたい一作です。 タイ映画に抵抗がある方にも観て頂きたい!

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2016年10月5日

    水上学校に赴任した新米教師ソーンと前任のアーン先生、日記を通じて重なる2人の日々。見知らぬ同士がやがて繋がっていくまでの、『めぐり逢い』みたいに古典的なすれ違いの過程がナイス・ベタ!粗末な水上学校と素朴で可愛い子供たち、厳しくも豊かな自然環境、ランタン祭りの美しい光景など、出てくる要素は今どきの邦画とさほど変わらない気がするが、タイ映画だとどうして違うんだろう。まあ、『ヒース・レジャーの恋のから騒ぎ』を引用するロマコメ邦画はないか…。ベタだけど笑いも泣かせも一つ一つ丁寧に積み重ねられるので、2人の出逢いが実に爽やかだ。俳優も美男(マッチョ)美女。日記や黒板に書かれたタイの文字が可愛い!

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