
『エル・クラン』のスタッフ・キャスト
『エル・クラン』の感想・評価・ネタバレ
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主人公はマラドーナ似だけど、フットボールでなくラグビー代表ということで、確かに“one for all, all for one”なお話だった…最後の突破からトライもすごい。家族のスクラム=暗黒ファミリービジネスから抜け出した末っ子と、抜けられない次男の弱さが残酷な対比。心を持たないようなパパの目にゾッとするが、それすら家庭の一部として溶け込んでいるから怖い。誘拐や拷問が日常化してた独裁政権時代の残党による悪あがきか、そもそもマチズモな業なのか。結局、ママや姉妹は殆ど蚊帳の外だし。けど、犯行シーンのグルーヴィな音楽の使い方といい、畳み掛ける編集といい、ケレン味ある演出がクール。
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アルゼンチンにどれほどの暗黒時代があったのかと驚きました。 しかも実話の身代金目的の誘拐はあまりにも残酷でした。父親の家族内の圧倒的権力や圧力によって起こされる狂った事件は氷山の一角かもしれません。 父親役…適役過ぎて怖すぎでした。
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