愚行録

2017年 日本
rating 3.7 3.7
25 34

「愚行録」感想・評価・ネタバレ

  • Tanaka_Hirofumi
    Tanaka_Hirofumi 4.5 3月27日

    冒頭、どうあったってユージュアルサスぺクツを想起させられるわけですが、「真実の行方」とか「セブン」とか名だたるクライムサスペンスの名作と比べても見劣りしない出来だったと思う。 妻夫木さんと満島さんは私が男性女性それぞれの日本のトップアクターだと思っていた時期もあったくらい好きで(近年あたりはずれに食傷気味)、彼彼女の魅力は抑えてきた感情を吐き出すときの迫真ぶりだと思うのですが、本作ではあくまで抑制し続けるという演技に成功していてやはり実力派と思わされました。

  • Riho
    Riho 3.5 3月23日

    ひたすらズーーーンってなる映画。一ミリも笑えないし、一ミリも幸せな気分にはなれません。重い。。ひたすら重いです。 ドキドキするサスペンスかなと思って観に行って、オフィス北野って出た瞬間、あれ?違うかも??とは思ったけど(笑) 最近本を読んだり映画を観たら、性善説に依った作品か、性悪説に依った作品か、考えてるんですが、これは100-0で性悪説に依った作品です。人間は忌まわしい生き物。その思いが溢れ出ている。 ここで終わってくれるなよ…!というところで終わったので、ある意味素晴らしいなと。せっかちなので映画を見てると、あとどのくらいかなと考えるけれど、これは考えなかった。なんとか救われてくれと思ったまま、物語が終わった。。 原作が気になって調べたら、”三度の衝撃”は原作のほうが凄そう。原作読みたい!と思った。イヤミスとして完成度が高い。 撮り方すごく凝っていて、雨のシーンとか素敵でした。 カルテットでも思ったけど、満島ひかりは生きづらそうな女性にめちゃくちゃハマってる。本当にすごい。。あーカルテット終わったのが辛い。。 この作品は。とにかく暗いし重いし、胸糞悪いですが、嫌いじゃなかったです。

  • yuma-naga
    yuma-naga 4 3月20日

    胸糞映画 ストーリーの伏線回収がおもしろい 作り込まれている みんな愚か

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 3.5 3月18日

    【語るも愚行、語られるも愚行】 「愚行録」。そのものズバリの 言い得て妙なタイトルだと思う。自己顕示欲、嫉妬、密かに感じる優越感、日常の中の小さな報復、人付き合いにおける計算、当てつけ・・etc 。普段はオブラートに包まれている 人間のありとあらゆる愚かさを 煮詰めて濃縮し、愚行のエキシビションとして見せつけてくるような映画だ。 出てくる人が 誰も彼も愚かさをさらけ出す。けれど一方で それらの大半は現実世界の中で普通に見られる ありふれた光景でもある。「確かにいるいる、こんな人」「自分もこんなふうに人を見たりしてないだろうか?」 気分が澱むのは そんな気持ちにさせる現実味が本作にあるからだろう。そして観ているうちに やがて気がつく。他人のことを自分のフィルターをかけながら とうとうと語るのも 愚行だということを。 物語は一家惨殺事件の被害者夫婦の関係者へのインタビューを中心に進むのだが、皆 他人のことを饒舌に語る。そこで語られる被害者夫婦の人物像は はた目に見えていたものとは違ったり、語り手によっても微妙に異なるのだ。外見や家柄、出身校や肩書きなどを妬む人々。ある者はその妬み羨む気持ちを悟られたくなくて 自分はそんな人のことなど気にもとめていないと殊更に強調し、ある者は嫉妬心が高じその相手を中傷し貶めることで自分の心の安定を図ろうとする。ネガティブな嫉妬ではなく羨望の眼差しで見ていた者は 自分がよく知らない部分までその相手を美化し、自分と同種の匂いを感じていた者は「あんなにいい奴はいない」と語る。人物像が違うのは 相手との関係や立場にもよるけれど、自分のフィルター( 主観・願望 ) が 加わるからに他ならない。 1つ1つのピースやエピソードに目新しさはないけれど 次々と「語る愚行」と「語られる愚行」を目の当たりにすると、それらが現実味のある話だけに その矛先が自分自身にも向けられているようで いたたまれなくなった。いずれにしても確かなのは、人は自分のものさしで他人や物事を見ているということ。そして 他人を語る時 人は最も自分の人間性をさらけ出してしまうということだ。それも無意識のうちに。 3度の衝撃はさほど衝撃的ではなかったけれど、誰もがやってしまいがち、日常にありがちな話を積み重ねてくる アプローチはボディブローのように効いてくる重さがあったと思う。感動とか ひどく心を揺さぶられたとかいう類ではないけれど人間の 避けられない性質を取り上げた、余韻の残る作品だった。

  • sharapon
    sharapon 4 3月2日

    凄い映画だ。 3度の衝撃とあるが、個人的には満島ひかりの演技が一番衝撃。

  • wakamewatts
    wakamewatts 0 2月23日

    大学時代の四俣関係がやがて社会人になってから、殺人事件に発展する。一人の男に4人の女達の奪い合い。犯人は未解決のまま。取材を進めるとそれぞれに殺意の動悸が見られる。犯人は誰なのか。しかし、この映画動きがなくセリフの多いわかりにくい。眠たくなる映画だった。(#17-025)

  • Tomo_Hayakawa
    Tomo_Hayakawa 4 2月21日

    2017.02.20 映画館

  • maipote
    maipote 4.5 2月21日

    タイトルが話の芯を通っていて好きです。物凄く細かい人間観察に基づくミステリーで、見てる途中は引き付けられました。ラストは「まさか」となりますし、音楽も良いし、映像も素敵だと思います。映像に関して言えば、要所要所でシンメトリーな表現の多いところが特徴的でした。観た後は、重苦しい気分になること間違いなしです。「人間って一体・・・」という風に考えさせられる映画が好きな方は気に入ると思います。 人が愚かさを積み重ねて今を生きる、そのテーマを真正面から切り取った良い映画です。

  • southpumpkin
    southpumpkin 3.5 2016年10月8日

    雑誌記者が一年前に発生した一家惨殺事件を取材する中で明かされる人々の愚行とは。全編が一対一の会話劇とその回想で構成されており、エンターテイメント性の低さは心配されますが全く飽きることがありません。日本社会にも深層にはヒエラルキーが存在し、その中で人間は善ばかりを積むことができるのか、という劇重のテーマを延々と考えさせられます。後味の悪いミステリーとのことで、最後まで嫌な気分にさせてくれます。鑑賞後は少し空気が淀みました。トリッキーな展開が続きますが、実は割と最初から感づいてしまうのでどんでん返しは期待しないほうがよさそう。でも最後は絶対驚くはずです。 海外から撮影監督を呼んでおり、この撮影がかなりグッド。ドライな画作りが徹底されており、映画ととてもマッチしています。獄中で横たわる満島ひかりに伸びる無数の手のシーン、オープニングのバスのシーンの雨の水滴などがとても綺麗でした。 終盤の満島ひかりの独白が最高。『愛のむきだし』でも長ゼリフをやっていましたが、あれのオマージュなのかな。精神の磨耗を感じさせる名演。小出恵介のクズ演技も大変よろしい。