ミス・シェパードをお手本に

The Lady in the Van
2015年 イギリス 103分
rating 4 4
2 9

「ミス・シェパードをお手本に」のあらすじ

黄色いポンコツ車と、その中で暮らす誇り高き淑女ミス・シェパード。「・・・その高貴な香りは、彼女の“体臭協奏曲”」――劇作家ベネットは彼女の悪臭について気取った文体で構想してみた。  ロンドンのカムデン、グロスター・クレセント通り23番地。ベネットがここに家を買うずっと前から、ミス・シェパードはこの通りで暮らしていた。ヴィクトリア時代の邸宅に文化人が多く暮らすリベラルな地区だ。住人たちは彼女に親切に声をかけたり食べ物を差し入れたりするが、お礼を言うどころか悪態をつくばかり。やがて、路上駐車をとがめられ追い立てられる日が来たとき、ベネットはひとまずうちの駐車場に車を入れてはと親切心から彼女に提案してしまった。  ほんの一時避難にために気軽に提案したつもりが、それから15年の歳月が流れ・・・ミス・シェパードはあいかわらず高飛車な態度で、ベネット宅の駐車場で自由気ままに暮らしている。ベネットは頑固な変わり者に深入りする気はないが、やたらと音楽に詳しかったり、突然フランス語をつぶやいたりする、その謎めいた存在に作家として好奇心をかきたてられずにはいられない。 そんなある日、彼女の真実が明らかになるときが……。

「ミス・シェパードをお手本に」のスタッフ・キャスト

「ミス・シェパードをお手本に」の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 14日前

    汚いバンで暮らす老女と、それを観察し続ける劇作家の日々(「お手本」とした邦題は意味不明)。みすぼらしい姿でもマギー・スミスには愛嬌と威厳があって、彼女が頑なに触れられまいとする過去に興味をそそられるのだが、映画はあくまで作家の目を通した真実。彼の分身や母親が登場し、メタフィクション的な視点で物語るので一筋縄にいかない。彼女をインスピレイション素と割り切る作家自身にも、ちょっとした秘密があるのだ。アレックス・ジェニングスの飄々とした風貌で、寓話みたいに淡々とユーモラスに語られるので、どこまで本当に実体験なのか…そんな胡散臭さも人を喰った英国ユーモアなのか。迷惑がりつつも何となく受け入れてるご近所がえらい。

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