勝手にふるえてろ
勝手にふるえてろ
2017年製作 日本 117分 2017年12月23日上映
rating 3.6 3.6
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『勝手にふるえてろ』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 4 2017年12月28日

中学生の頃の初恋の相手に十数年片思い中の女性。彼女の目の前に会社の同期が現れるが、彼女は目もくれない。 上記のイントロだとどこにでもあるラブコメですが、人間の孤独そのものを現代風にに抉り出す。クラスの端っこで過ごし、そのまま社会の隅っこで生きる女性の寂しさは思わず目を覆いたくなる。あまりに辛すぎる現実に、主人公は死んでしまうのではとも思うが、それでも死なないリアリティ。人間って意外とタフなんですねえ。 映画脚本のツイストがすごい。映画中盤で明らかになる事実は映画のラストに持ってきてもいいくらいのインパクトですが、その後映画が二転三転。主人公の心の捻くれに登場人物と観客は全くついていけなくなる。完全に圧倒的な捻くれに、主人公の闇の深さが恐ろしくなります。終わりそうで終わらない映画はツイストにツイストを重ね、そうして映画は全てがどうでもよくなって、主人公の幸せを心の底から願ったその瞬間、超特大のハッピーエンドが待ち構えています。よかったね!よかったね!と主人公に伝えたい。 松岡茉優の演技力が凄まじい。誇張された映画的演技とリアリティ溢れる素っ気ない演技が共存。主演女優賞を捧げたい。映画も2017年ベスト級です。類似作品としてこちらも傑作『おんなのこきらい』がありますが、その感動を超えました。