
『犬ヶ島』の感想・評価・ネタバレ
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個性的な作風。 ストップモーション映像&日本が舞台の真面目だけどシュールな物語が実に独特な世界観。犬あるあるで笑えたり、命の大切さも伝わって全然嫌いじゃないけど感想を言葉にするのが難しい不思議な魅力の映画。
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現代芸術
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とても面白かったです。ストップモーションアニメなのに3dcg見たいに見えます。
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犬が好きです。
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近未来の日本を舞台に、 続いてストップモーション・アニメ技法で描く異色のファンタジー・アドベンチャー。 囚われた愛犬を捜すため、 犬たちが隔離された島“犬ヶ島”に単身乗り込んだ少年が、 島の犬たちの力を借りながら愛犬捜しに奔走するとともに、 背後にうごめく巨大な陰謀に立ち向かう大冒険を描く。 独特の世界観で魅了するウェス・アンダーソン監督の最新作は、 近未来の日本を舞台にした一人の少年と犬たちの物語。 黒澤明をはじめとする日本の巨匠たちらインスピレーションを受けて作られた本作は、 今から20年後の日本が舞台で、 4年の歳月をかけて総勢670人ものスタッフで完成させた1作です。 いきなり英語と日本語字幕が羅列する映像から始まり、 和太鼓演奏、 相撲、 歌舞伎といった日本文化の表現が見事に描かれてます。 ストップモーションアニメのクオリティも素晴らしい。 頭に小型飛行機の部品が刺さっている主人公はシュールすぎる。 アクションシーンが昔のアニメのような、 煙の中に登場人物たちの手足が出るだけという表現で統一されいて、 それがとても懐かしくて面白い。 アクの強い作品だと思いまが楽しめます。
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2018/06/04 ミッドランドスクエアシネマ 遥かなる甘皮への入口
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架空の日本メガ崎市のディストピア感(あんまりシャレにならん)、残飯に蛆虫湧く不衛生な廃墟の犬ヶ島、灰色がかって重く沈んだ色調、毛並みボロボロで病んだ目の犬たち、そして青白く傷を負った少年の顔。細部の過剰さが狂気なストップモーション・アニメ。 不当な権力を打倒するお伽噺だけど、一揆暴動ではないし革命でもない、西部劇や七人の侍でもない(『七人の侍』テーマ曲にはニヤニヤしたし、三船ネタ多しだが)。もちろん勝ったのは農民じゃない。勇敢な少年と忠犬の「鬼退治」絵巻であって、アウトローが被支配者を救うようなカタルシスはあんまりない。それは日本だからかな。犬だからかな。 けれど、猫派と犬派、犬とヒト、忠犬と野犬とロボ犬、大人と子供、分断され断絶した両者の落とし所を見つける。生き別れの兄弟犬が再会し、それぞれの場所で平和に暮らし、ケンカの傷は癒されるのだ。まるで戦後間もない日本を思わせるあのくすんだ世界のイメージが、そこに重なる。 日本で観ると字幕日本語英語のチャンポンや背景情報がいささか混乱を来すのだけど、本来の主体である犬たちの感情に沿って観ればとてもシンプルでドラマティック。しかし、まんがの「ケンカ雲(煙?)」って誰がいつ発明したのでしょう。
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2018/06/02 伏見ミリオン座
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