
『ベオウルフ/呪われし勇者』の感想・評価・ネタバレ
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記録用
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人物もCGってことに、途中まで気が付かなかった。ただ、CGは実写とは奥行き 迫力が弱いから、実写でアクションよりはサラッとしてるかも。ベオウルフと怪物の関係は、何だったのかがわからない。
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2009 DVDで
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迫力あって映像も凄い凝ってると思った… でも何で実写にしなかったのか、王の重みとか威厳とかって実写の方が絶対出てくると思った。 そしてストーリーが少し在り来たり。 生きてれば色んな欲や誘惑があるだろうけどそれに振り回されない強い自分で居たいと思う。
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ゼメキス先生がこれ見よがしに使うこの撮影手法て何の意味あるんでしょうね? 俳優の演技を活かしながらその上にCG被せてるわけですけど…何の意味が(ーー;) CGよりリアルやん?て言われれば実写でいいし、実写よりファンタジックやん?て言われればCGでいいし…何の意味が(ーー;) アンソニー・ホプキンスも見事に肉体改造され、アンジェリーナ・ジョリーの胸も見事に上向きにされ、これって俳優も不快じゃないんですかね笑
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デンマークのフロースガール王(アンソニー・ホプキンス)のところに怪物グレンデル(クリスピン・グローヴァー)が現れ、家臣たちを次々と殺していった。王は悩み、賞金と引換えにグレンデルを倒してくれる勇者を募る。そこへスウェーデンから従者と共に船で英雄ベオウルフ(レイ・ウィンストン)が現れる。その夜、グレンデルが再び現れ、ベオウルフの従者が応戦するが敵わない。ベオウルフはその怪物に素手で立ち向かい、片腕をもぎ取って撃退する。喜ぶ王と家臣たちだったが、フロースガール王が抱える秘密と共に、ベオウルフの家臣たちに悲劇が迫っていた・・・・。 『男って、どんなヤツでも俗物なんだよ』というお話。美女に素っ裸で「私を抱いて」と迫られれば断れない。それが男であると。そういうお話。 古英語で綴られた英雄叙事詩の古典である原作の映画化なので、今の目から見ればストーリー構成は単純そのもの。とはいえどうやらアンジェリーナ・ジョリー演じる“グレンデルの母”の物語中での役割が脚本段階で大きく変更されたらしく、その辺りが物語の主題を原作から大きく変えた要因となっている。これによって、古代の単純な英雄譚が、男女間の愛情や親と子の関係などを絡めた苦悩する男のドラマへと昇華されている。 二部構成になっており、ベオウルフがデンマーク王になるまでと、そこから数十年を経て老年となったベオウルフの活躍が描かれる。 見どころはやはり前半後半それぞれの中核となるベオウルフの怪物退治。今回ロバート・ゼメキスは、「ポーラー・エクスプレス」(未見w)同様、“パフォーマンス・キャプチャ”という手法を用い、俳優の演技を活かしながらも、最終的には全編3DCGとなっている。そのお陰で、アクションシーンにおいては飛躍的に演出の自由度が増し、背景、人物、クリーチャーが一体となった映像を作り出している。お陰でキモいグレンデルや空飛びまくりのドラゴンのキャラクターデザインがもう少し洗練されていれば、キャラクタービジネスも盛り上がるのに・・・などとあらぬ事まで考えてしまったw また人物の表情や細かな仕草などのディテールに繊細さがあり、この辺りが例えば「アップルシード」などに比べた時の“パフォーマンス・キャプチャ”の利点だろう。「アップルシード」や「エクスマキナ」で感じた“人ならざるものへの違和感”は非常に軽減された印象だった。簡単に言えば、映像は3DCGでも、その向こうにちゃんと人がいる、という実感があるのだ。 しかしながらこの作品、どうもパッとしない・・・。何となく引っ掛かりが薄いのだ。物語が一本調子なのはいいのだが、作品全体の重厚感に欠けているのが悪印象か。我々が“古代の冒険譚”と聞いて思い浮かべるのは、例えば石造りの巨大な建造物、きらびやかな装飾品をまとった登場人物、大勢のモブシーンなどなど、要は「クレオパトラ」に代表される超大作のイメージだろう。 この“パフォーマンス・キャプチャ”作品は、アニメとしては地味過ぎて、実写としては軽過ぎる。全てを実写で撮るよりも画期的な予算で作られたのだろうが、その安さが画面に現れてしまったようだ。やはり「ポーラー・エクスプレス」のようなファンタジーならば、この柔らかくて平板な印象の映像も悪くないかもしれないが、「ベオウルフ」のような一人の悩める王の一生を描くには深みも重みも足りな過ぎた。特に実際の俳優の姿をしたキャラクターたちが動き回るため、実写と比べて物足りない部分を余計感じてしまった。 実写だったらなぁ(爆)。 ちなみに今作、登場するデンマークが物語の最中にちょうどキリスト教化されていく時期らしく、結構キリスト教がぞんざいに扱われている。米国で問題にならなかったようなので大丈夫なんだろうけど、「パッション」や「ダヴィンチ・コード」などの話題もあったし、他人事ながらちょっとドキドキしてしまいました(爆)。 http://tomoart.blog.so-net.ne.jp/2007-12-23