ジュピターズ・ムーン

ジュピターズ・ムーン

Jupiter holdja
2017年製作 ハンガリー・ドイツ 128分 2018年1月27日上映
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『ジュピターズ・ムーン』のスタッフ・キャスト

『ジュピターズ・ムーン』の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2018年4月13日

    天使、聖書、奇跡、聖痕、告解、裏切り…と宗教的なモチーフをたっぷり散りばめた寓話であり、ぶっ飛んだアクション映画だった。銃撃され突然無重力で浮かぶ能力を持ったシリア難民少年は受難のキリストのようで、彼を利用しつつ逃避行する医師は贖罪を求め、それぞれの行く末は予想通り。それでも地上の国境を越えることはできないのかな。 ともあれ、奇妙な空中浮遊感が見せ場である。無重力空間に漂う身体、そのふんわり優雅な動き、天地が入れ替わりぐるぐると目が回る(ちょっと高所恐怖症にもなる)。壁に影だけで見せたシーンが特に良かった。また、大勢が怒涛の勢いで逃げる画は前作『ホワイト・ゴッド』の犬の大群を思い出すし、冒頭やクライマックスの接近して疾走するカメラワーク、追っ手目線&ローアングルでのカーチェイス、長回し1カットのアクションも強烈なインパクト。いちいちどうやって撮ったの??と思わずにいられない(ドローンではないっぽい?)。 ただ、少年が無垢な聖人すぎるとか、敢えてテロ事件を盛り込む必要あるのかなと思うし、何故バイオリン?など釈然としないような、予めモチーフありきの物語展開とも。力技でやっぱこれもカルト作というか、ハンガリー映画だけに“マジック・マジャール”というか。

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