ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ
The Big Sick
2017年製作 アメリカ 2018年2月23日上映
rating 3.5 3.5
6 4

『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のs_p_n_minacoの感想・評価・ネタバレ

s_p_n_minaco
s_p_n_minaco 0 2018年5月27日

お互いの家族のカルチャーギャップ・コメディなのかと思ったらそうではなくて、すごくフィールグッドなロメコメだった。2人が恋に落ちて、別れて、しかも彼女は昏睡状態に。実話ベースなのにどうなるのかとハラハラしたり、ちょっとホロリときたり。スタンダップコメディアンとして見せるクメイルのネタはどれも面白かったし、会話にはジョークが欠かせないからすごく楽しい。ナードなネタもたっぷりで、エミリーとのやり取りはいちいちツボ。何せゾーイ・カザンの喜怒哀楽そのものがロマコメだ(ああ自分にも少しはゾーイ・カザン成分がほしい)。 面白いのは、パキスタン伝統のお見合い、エミリーの両親、ステージ上の芸、ナンパの手口、病院の治療、どれも繰り返すうち些細な突破口でブレイクスルーしていくこと。そもそも2人の出会いもラストも客席からのハプニングだ(つまりエミリーは母親似!)。一発で劇的に変わったりはしないけど、マンネリもやがて無理を来す。但し、定番ネタしかしない芸人(またはマニュアル通りの店員)もいるが、それを否定はしない。だがパキスタン文化や家族を捨てる気はないクメイルも、不測のハプニングを経て、やがて縛られたルールに風穴を開けることになる。しがらみを自分なりに打破するためのマジックとして、映画は様々に爽やかなブレイクスルーを見せてくれる。