パティ・ケイク$

パティ・ケイク$

Patti Cake$
2017年製作 アメリカ 109分 2018年4月27日上映
rating 3.4 3.4
7 0

『パティ・ケイク$』のスタッフ・キャスト

『パティ・ケイク$』の感想・評価・ネタバレ

  • s_p_n_minaco
    s_p_n_minaco 0 2018年7月5日

    一日中眺めるTV、カラオケバー、トイレの落書き、場末のストリップ・ステージ、無理に胸を開けたシャツ、安いダイナーや車のボンネットで食べるジャンクフード。将来の自分を予言するそっくりな母親、最低の街ニュージャージー。絶対ああなりたくはない、ここから出て行ってやる、そう願いながら頑張りたいけど頑張れない。底辺でもがくパティの薄汚れた現実と緑色(アブサンへ繋がる)に輝く妄想。手持ちカメラで接写する日常は閉塞感で息苦しいが、ラップを始めると束の間視界が広がり解放される。惨めな負け犬にとって言葉はストリートバトルの武器、自尊心の砦。パトリシア、ダンボ、ミス・ペギー、キラーP…いくつもの名前で呼ばれた彼女がパティ・ケイク$を名乗るまで。 チーム結成、人と音楽のケミストリーが生まれる瞬間の高揚感に泣けてきた。同時にそう上手く行くはずがない、きっとダメになる…と思われてしょうがなく、すごく苦しい。そんな嫌な予感を掻き立てるのに充分な環境だし、何より負け犬のネガティヴ思考がこちらにも染み付いてるせいだ。 けれども、『8miles』『ストレイト・アウタ・コンプトン』など、ヤンキー節「成り上がり」物語の王道を踏まえながら、この映画に最も近いのは『クイア・アイ』(Netfilix人気シリーズ)だった。ファヴ5は出てこないけどファヴュラスなおばあちゃんが出てくるし、髪型やファッションを変えるのも、自尊心を持ち、なりたい誰かでなく本当の自分自身を愛するためのステップなのだ。自分を変えるのは、目先の成功よりもずっと難しい。だからこそ、運命のステージへ上がるまではもう怒涛の流れで感極まっちゃうし、あそこでどんなにベタなことが起きても何もかも力強く熱い。地獄の門をくぐり抜けて生まれ変わった者に、もう怖いものはない。怒りと愛が迸るラップには、『バーフバリ』並みにP・B・N・J!って叫びたい。そう、『ロッキー』みたいに君たちはピープルズ・チャンピオンだ! ジャケ写撮影といい、おばあちゃんが痛快クール。パティの相棒もいいヤツ。でもって、“カップル・オブ・ザ・イヤー2018”はパティ&バスタードに決まり。特に“プリンス・オブ・ダークネス”なママドゥ・アティエがやばい。あの声だけでも惚れる。泣く。反則。パティが彼に同じ魂を見る瞬間はよくわかるけど、彼が墓地で(裸眼で!)見たパティも天使の姿だったんだよね。アナーキーでゴスいハードコアな轟音ギターとその素顔がいじらしくて最高にグッときちゃう。今のところ、今年のベスト。ジャージー魂に胸がいっぱい。

  • Masahiro.
    Masahiro. 3 2018年5月12日

    楽しかった! ラップがいい感じ。ナナのPBNJがめっちゃ笑えた。

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