ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー

『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』の感想・評価・ネタバレ

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  Sayaka Toda 2019年1月20日

  サリンジャーはどうして出版をやめ、陰遁生活を送るようになったのか。 一番楽しみにしていた謎は、結局よくわかりませんでした。ちょっとモヤったので☆3つ。 若い頃は出版を望んで出版にこだわったサリンジャー。 戦争でPTSDになり書けなくなるが、瞑想と出会って物書きとしての自分を取り戻していく。 この僧侶とのシーンは、マインドフルネスのセラピーっぽくて興味深かった。 「やっと1枚書けたんです。でも酷い内容で、破り捨ててしまった」 <楽しんだかい？破るのを> それからサリンジャーは破ることを目的にするように小説を書いて、破り捨てるようになる。「昨日は5枚も破りました！」 けれどある日、破らなくて良い一枚を書き上げる。それから小説家としての活力を取り戻していく。 これは逆説的でシンプルで素晴らしいセラピー。 最後は「瞑想の邪魔になるから」と出版を拒否し、陰遁生活を送るようになる。 ここがちょっと唐突でよくわからなかったような、わかるような。 #ネタバレ