グリーンブック
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グリーンブック
Green Book
2018年製作 アメリカ 130分 2019年3月1日上映
rating 4.3 4.3
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『グリーンブック』のs_p_n_minacoの感想・評価・ネタバレ

s_p_n_minaco
s_p_n_minaco 0 10日前

腕力と出まかせで鳴らす運転手兼用心棒トニー、ボスはリッチで知的な天才ピアニストのDrドン・シャーリー。イタリア系と黒人。ラフとポッシュ。ぶつかり合うお互いのルール、その土地のルール。下品にでっぷり腹を揺らしたヴィゴ・モーテンセンと背筋を伸ばして物腰優雅なマハーシャラ・アリはすべてが好対照だけど、非対称。移民の中でも底辺のイタリア系トニーは「オレなら平気だ」と無神経に言いのけるが、拳を上げられる彼と黙って耐えるしかないドンは話が違う。そして貧しくとも帰る家があるトニーと、地位はあるが支えとなるファミリーを持たないドン。「心温まる友情物語」の中に、多重レイヤーでことごとく浮かび上がる2人の差異がほろ苦い。 だからこそ、クリスマスでは逆の展開になるんじゃないかと思った。もし迎える立場が逆だったら…また別の意味になったかもしれないし、スウィートなだけじゃない、そんなしみじみとした結末が観たかった気がする。いや、あの奥さんで〆るのは巧いけど。 ヴィゴ&アリは魅力的なキャラクターと微笑ましい関係で良く出来た映画だし、ツアー奏者やインド系執事など2人以外にも登場したマイノリティがさりげなく印象的。それでも映画の意図以上にほろ苦さが残る。