勝手にしやがれ！！ 強奪計画

『勝手にしやがれ！！ 強奪計画』の感想・評価・ネタバレ

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  southpumpkin 2018年10月4日

  心は優しい二人のチンピラの元に女が一人現れる。放っておけない女を追いかけるうちに二人は危ない仕事に手を出して…。 Vシネ時代の黒沢清がすごい、と映画に明るい人が仰っていたので満を持して鑑賞。すごく満足度が高い。軽やかで緩めな物語に、バチバチにキマった構図を当てはめていく。もうこれはフランス映画、ヌーベルバーグです。人物の表情にフォーカスせず（フォーカスしたとしても怒っているとか笑っているとかそのレベル）、引きの構図で物語を静かに饒舌に語る。映画って本当にいいな。このシリーズ全6作品なのですが、この調子で6本撮られたら多分全部星4以上の評価にしちゃうかも。 とにかく愛おしい二人組。見た目は怖いが、根は優しいバカ。一人、また一人と登場人物が追加されていきますが、ことごとく実はバカ。たった80分しかないのですが、みんな大好きになります。なんども言うようにフォーカスを殆どしないのにも関わらずです。言うなれば普通に面白い深夜ドラマを天才が映画に仕立て上げた感じ。みんな観てくれ〜〜。 監督黒沢清、助監督青山真治。無敵…。