ヨーロッパ横断特急
ヨーロッパ横断特急
TRANS-EUROP-EXPRESS
1966年製作 フランス・ベルギー 95分 2018年11月23日上映
rating 4 4
3 0

『ヨーロッパ横断特急』のsouthpumpkinの感想・評価・ネタバレ

southpumpkin
southpumpkin 4 2018年12月26日

駅のコンコースで男とスーツケースを交換した薬の密売人のは列車に乗り込む…、という話を撮ろうとしている映画監督らスタッフも同じ列車に乗り込んでおり…。 これは相当面白い。実験映画として混迷を極めた前作『不滅の女』に比べてかなり鑑賞し易くなっています。映画内映画である密売人のストーリーに対して、ああでもないこうでもないと口を出すのは監督アラン・ロブ・グリエ本人とその妻本人。「それでは矛盾があるわ」「じゃあ無しだ」などと先程までのストーリーを否定してしまう。さらに映画内映画の人物が、映画監督たちの世界に入り込んできたり、逆に映画内映画への干渉も強めていく。そうして最後には映画内映画が破綻します。密売人の男は繰り返し薬を運ばされ、徐々に映画内映画が目的を失っていきます。映画監督たちは映画内映画に飽きてしまうのです。なんだこれ!すごい!