イメージの本

イメージの本

Le livre d'image
2018年製作 スイス・フランス 84分 2019年4月20日上映
rating 3 3
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『イメージの本』のスタッフ・キャスト

『イメージの本』の感想・評価・ネタバレ

  • southpumpkin
    southpumpkin 3 2019年7月7日

    ゴダールが過去、あるいは現在の映画、写真、映像、テキスト、音楽らを高濃度にサンプリングする。 バラバラでデタラメで脈略のないように見えるイメージの数々が、ゴダールの手によって巨視的な意味をもたらす。世界で最も優れた思想家であるゴダールは、おそらくこの世界を憂いている。それは暴力であり、テロリズムであり、そして民族であったり…。ゴダールが見るこの世界を、ゴダールは決して雄弁に語ろうとはしない。アーカイブを巧みに接続し、それらから言語を超越した何かを語ろうとしている。ゴダールのナレーションは、確かにこの映画の意味やゴダールの思想を垣間見るヒントになろうが、それだけでは明らかに不足。「いつまでテキストの世界に生きているんだ、この世界は映像とそれを見た我々のイメージで構成されているんだ」私はそんな風に思いましたが、もしかするとこうしてゴダールの思想そのものを言語化することが野暮なのかもしれない。そして私の批評が間違っているか否かを正すのも野暮なのではないか。 逆にただぼんやりしたいな、と思う人の方が鑑賞に向いているのかも。この映像を見ながら何か考え事をすれば良いのだと思います。それは自分に差し迫ったことではなく、もっと広くて大きい何かについて。

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