ザ・フォーリナー 復讐者
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ザ・フォーリナー 復讐者

The Foreigner
2017年製作 イギリス・中国・アメリカ 110分 2019年5月3日上映
rating 3.2 3.2
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『ザ・フォーリナー 復讐者』のスタッフ・キャスト

『ザ・フォーリナー 復讐者』の感想・評価・ネタバレ

  • amazon02
    amazon02 4 15日前

    最近痛快系のアクション映画では「舐めてた相手」=「怒らせたらマズイ奴」を本気にさせてしまう作品がお気に入り。 「ジョン・ウイック」然り、本作「ザ・フォーリナー」も然りである。 娘を無差別テロで亡くしたジャッキーが、情け容赦ない怒涛の殺人スキルで実行犯を追い詰める、と書いてしまえばそれだけのシンプルな展開。 でもそこにはグレートブリテンとアイルランドの長い軋轢が生んだ土着的な感情や歴史の澱があり、巻き込まれたのは中華系移民という対極に対極のキャラを配した上手さが生きている。 過去の澱にまみれてしまった、ピアース・ブロスナン演じるアイルランドの副首相リーアムは、若いころは過激派のテロリストとして鳴らした、頭脳も下半身も現役バリバリの還暦過ぎ(?)の人物。 一方のジャッキー演じるクワンは、妻と子供二人を亡命途中に亡くし、忘れ形見の娘すら奪われ、感情も生気も全く失せた、くたびれた同世代の老人。 当初攻守のバランスは断然リーアムに利があるのだが、一途に娘を殺した犯人に辿り着こうとするクワンの行動に、 しがらみの多いリーアムは徐々に窮地に立たされてゆく。 また立場が逆転していくに従いクワンの過去、リーアムとイギリスの警察、アイルランドのテロ組織が互いに鍔迫り合いしている事が 徐々に明かされていき、物語は一気にクライマックスになだれ込む。 毎回最後最後と言われるジャッキー自身のアクションは今回も健在。 ただ何が凄いって、年齢相応のアクションをきちんと見せてくれる点。 いつまでも延々と戦っていた過去作とは違い、ポイントポイントで内容の濃い戦闘シーンを差し込み、 ガンアクション、爆発物など特殊戦に精通していた役柄の過去と併せて、肉体だけのアクションに頼らない事が かえって今のジャッキーを見ているリアリティを与えている。 植民地化されていた中国が、過去の盟主国イギリスの問題を快刀乱麻の如く解決する、という 中国資本らしいアイロニーは感じるものの、 脚本の複雑さに映像が全く負けておらず、説明的にならず、重すぎず、静と動のバランスもとれている。 笑わない、コミカルでもない、エンドロールにNG集がない。(でもテーマソングは唄っている) ジャッキームービーでも異色に分類される作品だろうが、非常に面白い作品だった。 2019.5.06 ミッドランドシネマ名古屋

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