
『それでもボクはやってない』とは
痴漢冤罪での裁判の実情をテーマにした社会派作品。『Shall We ダンス?』(1996年)の監督・周防正行が10年ぶりにメガホンを取った。痴漢冤罪に関心を持った監督が自ら取材や調査し実在の事件を元に時間をかけて製作した。撮影は、『ウォーターズ』(2006年)の栢野直樹が担当。また、第31回日本アカデミー賞優秀作品賞を始め、数多くの賞を受賞した。 主演は、加瀬亮。共演には瀬戸朝香、山本耕史、役所広司らが名を連ねる。
『それでもボクはやってない』のあらすじ
フリーターで就職活動をしていた金子徹平(加瀬亮)は、朝の通勤通学ラッシュの満員電車に乗り面接に向かっていた途中、女子中学生に痴漢と間違えられて現行犯逮捕されてしまう。担当の刑事には無実の罪を被り示談で済ませる妥協案を提案されるも、鉄平は無実を主張し続けた。しかし、無実は認めてもらえず起訴されてしまう。 そこで、徹平の弁護を担当したのがベテラン弁護士・荒川(役所広司)と、新米弁護士・須藤(瀬戸朝香)の二人だった。また、無罪を信じる徹平の母・豊子(もたいまさこ)や親友の達夫(山本耕史)や、痴漢冤罪の経験者・佐田(光石研)も動き出し、冤罪を証明しようと動き出したのだ。彼らは事件当時、唯一無罪の証言をした女性を探すのだが、見つからなかった。そして、ついに徹平の裁判が始まるのであった......。
『それでもボクはやってない』のスタッフ・キャスト
『それでもボクはやってない』の感想・評価・ネタバレ
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警察官とか裁判官は電車に乗らないのかな? 女性の証言だけで有罪にできるなら、そう言った職業の人間をピンポイントに狙って同時多発的に冤罪事件が起こったら、社会としてはどういう反応が起こるんだろう。 法律や社会に詳しい人、そういうフィクション作ってくれないかなー。 最後まで興味しんしんに観たけど、他の映画と同じ視点で点数つけていいのか悩んだ。
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面白い面白くないという前に興味深い。いや面白かったです。よくある供述が揺らぐような展開がなく、終始徹底したやってなさ。これだけ痴漢冤罪の問題点が集約されてるのがわかっているのに、この10年で法や裁判はなにか変わったの?ムシャクシャする。被疑者も被害者も証人も弁護人を介すからダメなんだよ。
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リアリティありすぎ。 都会に住んでなくて良かった。 満員電車、もう乗れんなぁ!
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