薬指の標本

L' Annulaire
フランス
rating 3.5 3.5
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「薬指の標本」感想・評価・ネタバレ

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 4 2015年12月1日

    事故で薬指の先端を失った女性と標本技師との異端な情愛の形。 そこは、人々が “永遠に遠ざけたい、永遠に閉じ込めたいと思う品々” が持ち込まれる標本室。死んでしまった文鳥の骨、かつての恋人が贈ってくれた楽譜、麻雀牌、火傷の痕・・・。持ち込まれるのは”標本” と聞いて通常思い浮かべるものとは違うものばかり。何かをそのままの形で残すことで悲しみや失望感を昇華させたいのか、処分したいけれどこの世のどこかに存在させておきたい気持ちがそうさせるのか。訪れる人それぞれに秘めた理由があるのだろう。100%の共感ではないけれど、標本にするという行為で救われたいという気持ちは何となく理解できる。 そして彼女と彼。上手く言えないけれど、”好きな相手に所有されたい欲求” ”囚われていたい欲求” とでも言ったらいいのだろうか?私自身は、誰かに囚われていたいとか 閉じ込められたいとは思わないし自由でいたい。そしてもちろん、人は物ではなく所有するもされるもないと思っている。だけどなぜだろう、心の奥底にそういう気持ちのカケラが全く無いかというと、そうも言い切れない。ずっと閉じ込められるのはまっぴらだけれど、刹那的になら、所有したい所有されたい, 束縛されたいという気持ちはわかる気がする。 古びた建物、部屋に差し込む光、標本を入れるシリンダーのガラス、エンジ色の靴、彼女の肌に光る汗・・。フランス映画らしく情景や描写の対象は何をとっても 叙情的で官能的。直接的なシーンが多いわけではないのに空気がどこか淫靡。淫らなのに感じる気品。そして多くを語らず行間を読ませる詩のようでもある。隅々まで見せず輪郭のはっきりしないストーリーは、観る側の想像と解釈に多くを委ねる。 感性に訴えるタイプの作風は、好きな人はすごく好きで、合わない人はとことん合わないだろう。フランス映画だが、原作は小川洋子さんの小説。原作ではどのように描かれているのだろうか。

  • o325
    o325 3.5 2015年8月19日

    事故により薬指を無くした少女、偶然標本室で働くことに。その標本室は封じ込めたい思い出にまつわる品々を標本として保管される場所だった。 小川洋子原作のフランス映画という事ですが、違和感なくむしろフランス映画として撮ってよかったくらいでした。そしてオルガ・キュリレンコ初演技だったのは凄くよかったと思います。雨や汗が印象的な映画で何だかはそこは日本を感じたんですがフランスの気候はどうなんですかね? 靴が重要になってきますが、童話の「赤い靴」のように靴が脱げなくなるイリス(オルガ・キュリレンコ)は最終的には靴を脱ぐことで自由を手にするも自ら標本となる道を進んだと考えましたが、何に魅了されたのか僕にはよくわかりませんでした。原作読んだ方で物足りないと書いていたのを見たので原作を読んでみようと思います。 終始、ウェットでひんやりした官能的な世界感はとても不思議な感覚でした。

  • Hnmzn
    Hnmzn 3 2015年3月19日

    期待が大きかった分、ちょっとガックリ。変態的というか不気味というか、好きな人は好きかも

  • whentheycry
    whentheycry 3.5 2015年3月7日

    映像が美しく、音楽もなんとも言えない美しさで内容と相まって素敵だった。 これがこの世界の話しなのかとても不思議に思う。 「女はみんな生きている」を見た後にこの映画はなんだか更に不思議な感じ。 最初はピアノを弾く女性も紅茶を淹れてくれた女性もあの少年も"標本か標本にされた記憶"だと思っていたけど全くの的外れだった。 少年と標本技師は同一人物と見てる人もいてなるほど。と思うところもある。(アニメ空中ブランコ的な感じ?) 他にも暮らしてるホテルの顔を合わすことのない相部屋のイケメンとの関係、その時の"靴"などの雰囲気が素敵。 ボンドガールとして一躍名の知れたオルガ・キュリレンコのまだ垢抜けきれてない少女と女性のルックスが新鮮。 他にも紅茶を淹れてくれた空き部屋に住んでいる女性の役を演じた女優さんが夏時間の庭で印象が残った女優さんだったことも気になった。

  • Mamiko_Suzuki
    Mamiko_Suzuki 3.5 2014年10月9日

    小川洋子さんが好きで本を読み、映画化されていると知りレンタル。 フランス映画と知りビックリしたものの、観てみて納得! 小川洋子さんの陰湿ではない静寂はフランス映画の方があっていると思う。 原作の期待を裏切らない仕上がりだったと思う。 フランス映画の女優さんって、ど〜してあんなに清楚で透明感があってそしてエロスを感じさせるのだろう… 男なら間違いなく惚れる。 内容についての感想は本のレビューに記載。

  • mazda620
    mazda620 4 2014年9月27日

    原作は日本の小説なのだフランス映画だから良い美しさが描かれていてこの題材を選んだ監督のセンスを感じた。 主役を演じた女優はこれが初出演みたいなのだけど 初出演を選んで正解だなと思えるどことなくある初々しさと、それをカバーする演出力がよかった。 引き込まれるような音楽、タイルの浴室で独特なラボの雰囲気、ちょっとエロくて可愛いみたいな衣装もよかったけど若干アメリ参考にした?感はある、可愛いので良し。 標本士の演技というかセリフというかで早い段階でオチの展開が見えてしまって、ストーリーはそんなって感じなのと 雰囲気づくりに意識しすぎてツッコミどころと謎が多い、、たぶん小説だったらもっとわかりやすいんだろうな、感。 なにより期待したほどのエロさがなかったかな。フランス映画なんだからもっとやっても、みたいな感じで どことなく物足りなさを感じた。 世界観づくりは二十まるです◎ でも絶対小説の方が面白いと思ったので今回も本屋にダッシュです。

  • Nabe_Tan
    Nabe_Tan 4 2014年7月14日

    超ド級変質的官能エロス映画。 オルガ・キュリレンコが最高! ウェットな湿感と重苦しい音感が官能的でアーティスティックなエロス。映像美とミステリアスな世界観。演出が秀逸過ぎる。この世界観はたまらない。

  • piypiyppp
    piypiyppp 3 2014年5月24日

    男からの解放か、依存か

  • Moto_Ishiduka
    Moto_Ishiduka 4.5 2014年5月11日

    自分でも気づかないうちに縛られて、囚われてく。共感ではなくて体感って言葉の方があってる気がするんだけど、好きな人に夢中になってく時間の速さと心の動き方にすごく引き込まれた。依存という言葉じゃ表現しきれない、女の取り憑かれてく様が美しかった。

  • Rumi_Kamochi
    Rumi_Kamochi 2.5 2014年2月3日

    変わった性癖をもつ人の話。 フランス映画らしい感じ✨

  • MIZUKI910
    MIZUKI910 4 2013年10月4日

    主人公がプレゼントされた赤い靴が印象的。 どんどん魅力にひきこまれていく様子が美しかった。 最後扉を開き入っていってしまう終わり方が好き。

  • caringon
    caringon 0 2012年4月7日

    現実なのか非現実なのか、自分の居場所さえも分からなくなるような感覚にさせる映画。少女と女性の間の表情を見せるオルガ・キュリレンコは本当に美しい。ポーティスヘッドのベス・ギボンズによるソロ曲も鳥肌もの。サントラ盤のリリースがないことが本当に残念!(ベスの曲はこの映画の中でしか聴けません)

  • 00koarikui3
    00koarikui3 0 2011年8月22日

    ★★★ ブランコに乗っているシーンが素敵。

  • t_tkc
    t_tkc 0 2011年7月19日

    靴にだんだん蝕まれていく女の様子が美しく描かれていました。