
『好きだ、』の感想・評価・ネタバレ
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キャストに惹かれて
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ペタルダンスと同様、冬の空の感じがすごく綺麗。冬が恋しくなった。その中にいるあおいちゃん、凛としていてとても素敵でした。高校時代の二人のもどかしい感じがたまらない。
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セツナ系恋愛映画代表の今作、キャストの実力が光ります。宮崎あおいにまた魅了されてしまった。 ストーリー自体はありふれ過ぎているくらいのものですが、説明しすぎない台詞やシンプルなBGMと情景描写で、効果的にクリーンにまとまっています。 こういう、大人になるとキャストが変わる映画って後続の役者さんにとってとても難しいんだろうな、と思うのですが、特に永作博美さんが素晴らしかったです。内またにつっけんどんに歩く、上着のポケットに手を突っ込む、うつむいて唇をかむ、頭を振る、キスの時に鼻をこすりつける、など、宮崎あおいさんのクセを自然に写し取って、さらに経年させているように見せていました。監督や演出の指示もあったのでしょうが、感嘆します。 伝えない想いは、相手にとってはないものと同じこと
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2015.06.08
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友達に勧められて観た映画。この監督は脚本を細かく作らずキャストに自由に演技させるのがモットーだそうだが、それによって現れた人間味だろうか、二人の距離感が素晴らしい。17年経ってからヨースケが主人公になるが、その生き方にも男として非常に好感が持てた。静寂にさえ趣を感じさせる良い映画だった。 2018/7/28 再鑑賞。 3年以上空いてたんだね。見え方はきっと変わっていた。 最初の仕草からユウの気持ち,ヨースケの鈍臭さ,お互いの不器用さが緻密に表現されてることがすごい伝わった。 大人になったヨースケの目の暗さにはすごい自分が重ねられるようだった。拾ったバンドマンの女に何も期待せず,上司との付き合いもそこそこに上手くやっていく。 さて,この映画の面白いところはヨースケが最後にユウに告白するところだ。ヨースケはあたかも高校時代からずっとユウのことを好きだったみたいに愛を伝え合う。いやでもさ,あの頃はヨースケはユウのお姉さんが好きだったんだよ。「人間は空間軸ではものを捉えやすいけど時間軸では捉えにくい。」という言葉とおり,愛は一度実感すると恒久的に感じてしまうんだ。ヨースケはあの瞬間過去も未来も現在もずっとユウを愛しているような気になったんだ。ユウはヨースケにそう思わせるに足る「種」を高校時代に振りまいていただけ。策士だよね。全てがユウの思い通りにいった,女性の夜神月的な側面が顕著に見られる作品だった。
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やっぱり宮崎あおいが好きだ、
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20141214
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文章の行間を読む、場の空気を読む、と言いますが、これはまさにそういう映画だなと思いました。セリフは少なく無言の時間は多い。正面からの顔が極端に少なく横顔のシーンはかなり多い。BGMや効果音はなく、生活の中で発生する音や人の息づかいだけのサウンド。観る側がその分集中して登場人物の表情や、会話の『間』、空の色や雲の様子を観るせいか、気持ちや空気が不思議なほどよく伝わってきました。たった一言がなかなか言えず遠回りすることありますよね。飾りのない気持ちが現れた作品だと思います。ただ、いかんせんslowで間が長すぎかなと。conceptは嫌いではないけれど、あまりにも『間』が長くて間延びした印象は免れませんでした。凝縮して60分くらいの長さだったらもっと、ずっと、共感できたかもしれません。
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さいごの一瞬のためにすべてがある映画 たったこれだけのシンプルなことを ここまで深くて、どれだけ単純で難しいことなのかを伝えてくれた作品。 石川監督の作品で私が一番好きな作品。 石川監督の作品は全てそうだけど、演劇の稽古ではおなじみの即興を使って撮影をしている 台本は存在してるけどほとんどがアドリブで、だから役者の実力と素、緊張感っていうほかの映画には存在しない自然が描かれてる だから使われてる音響はようすけのひく曲、オーディションのときにきた男性のひく曲、あとは歩いたときのおと、呼吸のおと、すべてが自然にひきだされるおと。 そしてこの映画ではじめて宮崎あおいを女優として素晴らしいと感じた。 むかしから好きな役者ではあったけど雰囲気勝ちなところはあってこの映画での1人2役とおそらくアドリブであろうシーンの演技をみて役者として好きなひとになった。 1回目と2回目ではまた見方が変わる とおくてちかくて、それはようすけと、ゆうの歩幅の違いみたいな距離で。 ようすけのひく曲がやさしくて寂しくてすき。
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たった一言が とても深くて 大きい
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キャスト豪華 セリフが少ないが雰囲気がいい
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邦画らしい邦画。台詞が少ない。学生に戻りたくなった。
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キャスティングが良かったです。雰囲気が好きです。
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2014.9.21
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静かでゆっくりの映画。高校生のころの、なんであんな行動したんだろうって思い出したくなる気持ち
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吐く息まで伝わる感触がすき ラストのオチの流れは微妙だけど、高校時代と2人で飲み交わすとこは好きです
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「邦画」ってこの映画みたいなイメージ。セリフがとても少なくて、でも役者さんたちの演技がとても良い。穏やかに時間が過ぎる感じは嫌いじゃないと思った。ハッキリとした展開とオチのあるストーリーが好きな人には退屈かもしれない。
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その一言を、 17年前に忘れてきた。 『ペタル ダンス』の石川寛監督作品。 音楽、自然描写が素敵。 宮崎あおいさんの学生服姿、愛くるしい。
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ずっといちばん好きな邦画。
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このくらいの好きがいちばん心地いい。