オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト

Oliver Twist
1948年製作 イギリス 116分 1953年7月28日上映
rating 3.3 3.3
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『オリバー・ツイスト』とは

庶民目線からの社会風刺に長けた、ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家チャールズ・ディケンズの代表作を、同じくディケンズの映画化『大いなる遺産』を製作したロナルド・ニーム及びデビッド・リーン監督が再び組んで映画化。19世紀初頭の貧民窟を舞台に、オリヴァ・ツイスト少年の激動の人生を、リアルに描写している。 オーディションにて一躍主役を射止めたジョン・ハワード・デイヴィスがオリヴァを生き生きと演じ切り、『スター・ウォーズ』オビ・ワン・ケノービ役で知られる、当時30代の若かりしアレック・ギネス他が脇を固める。ヴェネツィア国際映画祭美術賞受賞作。

『オリバー・ツイスト』のあらすじ

19世紀初頭のイギリスにて、密かに生を受けた少年、オリヴァ・ツイスト。授産場で彼を産んだ直後息絶えた母の名前すら知ることも出来ないまま、孤児院に送られてしまう。 9歳になったオリヴァはその優れた容姿を買われ、葬儀屋の参列役として奉公に出されるが、それを妬む輩達から執拗ないじめを受ける。思いつめた彼女はある日奉公先から脱走。行くあても無い放浪の旅に出る。やっとの思いで辿り着いたのは、大都会ロンドン。頼る相手もおらず道端で途方に暮れるオリヴァの前を、少年が通りがかる。彼の導く先には、孤児たちを集めて悪事の手足としてこき使う悪党フェイギンのアジトがあった。生きるためにやむを得ず悪事を教え込まれるオリヴァ。 ある日、仲間の孤児達の裏切りに会ったオリヴァは、ひとり警察に捕えられてしまう。絶望するオリヴァを救ったのは、彼女の容姿にかつての愛娘の面影を見たとある老人だった。引き取られた末にようやく幸福を掴んだオリヴァだったが、密告を恐れたフェイギンがまたしてもオリヴァに忍び寄る……。

『オリバー・ツイスト』のスタッフ・キャスト

『オリバー・ツイスト』の感想・評価・ネタバレ

  • Kozai Szatosi
    Kozai Szatosi 3 2018年7月2日

    小学生の頃、家族全員で観に行き、泣いた記憶がある。しかし、数年後、この映画の話になった時、なぜかどんな内容だったか、良かったのか悪かったのか、誰も覚えていなかった。 でも泣いたのだからきっと悪い映画ではないのだろうと思い、何年か前にもう一度観返した。なるほど、19世紀のロンドンの下町の美術は凄いし、またしても終盤で泣いたのだが、なぜか今となってはそれ以外はどんなだったか思い出せない... という、唯一無二の奇作。さすが、ポランスキー。

  • Dora

    小学生か中学生の頃に観てやたら印象に残っていた映画。これは主人公は孤児のオリバーだけどフォーカスは周りの大人に当っているから、その異様な大人の姿にショックを受けたのかな、と消化した。服や当時のイギリスの景色は文化がすごい魅力的で、それらを見ているだけでも気持ちのいい映画、だけど、決して内容は気持ちよくない。かなり胸くそ悪い部分もある。そんな時代を写して、今の自分にできること、パット見だとあり得ないと思う文化の違いも人間の本質を考えると自分にブーメランとして問いかけてくる。差別意識ってのは文化が変わってもきっと本質としてはなくならない、汚い面もあるけど人間のアイデンティティとして大事な一要因なんだろうな。

  • エミデブ
    エミデブ 1 2015年11月24日

    映画観始めようと思って最初に借りてきたのがこれとターミナル。ターミナルはまだ良いとしてオリバーツイストはビギナーには向かなかったね。多分普通はもっと有名なところから選ぶべきだったんだけどそれは厨二の俺が認めなかったみたい。 ほとんど覚えてないけど、もしかしたら当時は有名だったのかな。なんせリメイクなわけだしね。昔の方が良かったっていうのは音楽の話でもよくあるけどそれは幾分かのエゴを含んでるとも思うよ。この映画に関しての違いはもちろん元を観てない俺にはわからないんだけど。 正直、何がなんだか分からなかった。今となって思うのはその分からなさを面白いと思ってたのかもしれないってこと。それこそ今の俺が一番嫌いなんだけどね、なんとなく面白いって表現が。あれからいろんな映画を見てきたつもりだけど今となっては何も響いてなかったから印象に残ってないんだろう

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