ある子供

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「ある子供」のスタッフ・キャスト

「ある子供」の感想・評価・ネタバレ

  • acornkorokoro
    acornkorokoro 3 2016年1月8日

    主人公の駄目さ加減が良く表現されていた。

  • mazda620
    mazda620 3.5 2016年1月1日

    大人になりきれないまま大人になってしまった「ある子供」の話。 思っていたよりずっとシンプルですごくわかりやすいテーマだった。おそらく何も学ばずに大人の歳を迎えてしまって、そのまま子供をもってしまって、判断力も責任感も何もない見た目だけが大人になった男。 頭にパッと思いついたことを考えなしに行動にする。彼は自分の息子を売る、売った理由もお金になるから以外たぶん何もないだろうし、お金があれば自分も幸せで彼女も喜ぶという風な思いつきが生まれてしまった故の行動。 その描写は少ないけど彼は彼女のことすごく愛していたんだと思った。その愛し方は恋人というよりは、母親の事が大好きな子供みたいで、そこからも彼の子供っぽさが見えてくる。彼女を愛しすぎるあまりに自分の子供にまで愛を注げないし、自分と彼女が幸せだったら何でもどうでも良かったように見える。 大人として、父親として、とてもありえない人間性だけど、観てる側が真正面から否定できないのは、彼が子供の時に大人になるということを教えられずに生きてしまったんじゃないかな、という過去がなんとなくわかるから。彼の母親は一瞬しか出てこないけど、彼のついた嘘や、いい加減な気持ちで親になっていることを、母親自身感心がほとんどないようにみえて、彼の育った環境には本当の大人がいなかったんじゃないかなって思う。 自分が今やってることが、悪いことか、いいことかの判別もできない、その行動の全てが無自覚。恐ろしいけどそれは子供の純粋な心と同じもの。 彼が初めて自分が悪いことをしたと気づく瞬間、友達が、それも自分よりずっと子供の友達が、一人で罪をかぶった時に初めて彼の中で罪悪感が生まれる。それは他人からかばんを盗んだらいけないとかいうことに対してではなく、自分も共犯なのに自分は罰を受けずにすむ、悪さをしたのに怒られないですむという罪に気づく。初めて彼は相手のきもちを考えるということができる。一人で罪をかぶった友達は今どんなきもちだろうかときっと考えたはず。彼が最後に流した涙は初めて悪いことをしたという自覚の涙。すごく純粋でその気づいたきもちがとてもきれいだった。 彼の育った過去や、彼が彼女のことを愛する描写がもっともっと観たかった。もっと重くて暗くてもいいから彼みたいな子供ができてしまう過程を知れればもっと感情移入して観れたと思う。でもこれはこれで好き。

  • southpumpkin
    southpumpkin 4.5 2015年8月2日

    ダルデンヌ兄弟監督作品は実は初鑑賞。 これもうほんと脚本がとても良くできていると思うんです。前半後半に分かれていると言え、前半は自分の子供を売っちゃって…、という話で後半は盗み損なっちゃって…、という話。これが見事に対比されているというか、類似しているというか。シンプルながらも肉厚で味わい深い映画だったと思います。明らかに一回り下の少年と一緒に盗みを働く主人公の男。このダサさ、絶妙すぎる。 前半後半で二人の子供が主人公の周りをうろつくわけなのですが、このタイトルにもある子供というのは主人公のことを指し示すということなのでしょうか。素晴らしく良くできたタイトルだなあと思います。