
『アイランド』の感想・評価・ネタバレ
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なんか、面白かった。クローン系の話は好き。
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そうか、数年前にテレビで途中から見てた。 今回は最初からなので、前半の“造られた現実”と後半の現実との対比を見ることが出来た。なるほどよく出来ている。 ユアンマクレガーはハマり役。 そしてカーチェイスの撮り方はとってもマイケルベイ節だった。彼はどうしてもカッコいいマシンを出したがりなのね。
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臓器移植に代理出産。そしてIPS細胞を使った再生医療。現代科学の進歩は凄まじい。その進歩をもってすればごく近い将来、こんなことも起こりうるかも。そう思うと結構怖い。 近未来を舞台としたSFアクション。大味でありがちなストーリーだと言ってしまえばそれまでだけど、マイケル・ベイらしい迫力とスピード感溢れるカーアクションや 危機一髪のところを「主人公ならではの強運 ^^; 」で切り抜ける逃亡劇は結構楽しめた。荒唐無稽ながら、これはこれで次元の違う楽しさがある。クローンが取り扱われる作品だが、クローンを作ることの倫理観や クローン達が自分の存在意義を自覚した時の葛藤・アイデンティティなど、社会派テーマへのアドレスとか 内面の掘り下げについてはほとんど無いので( ̄▽ ̄)、そういう側面を期待すると肩透かしを食らう。が、エンタメ作だと思って観れば充分 おもしろい。 ただ、やっぱり、完全に好みの問題だけど、設定が個人的なツボだっただけに、これを活かした重厚なテーマを内包したSF人間ドラマを観たかったというのが本音。序盤の無機質な空気や隔絶された管理社会・培養空間からの期待値と 後半の痛快アクションの差が大き過ぎた。良し悪しは別にして、クローンなんて作らなくても それほどの技術レベルがあるのなら必要な臓器だけを作ればいいのに、とも考えてしまう。( しかし、それじゃ 映画にならない 笑 ) 。着地点も「おいおい、ここで終わらせるのか〜?」と思ってしまった。ここから先を取り上げたほうがおもしろいんじゃないかな。 「ガタカ」「ゼロ・グラビティ」「インターステラー」など、SFでありながら人の心 または 倫理観にフォーカスした映画が好きな自分としては それらと比べるとどうしてもスコアは低めになってしまうけれど マイケル・ベイ節 炸裂なアクションを楽しむにはおすすめ。アクションシーンの瞬発力の大きさはさすがだと思う。あと 個人的には ユアン・マクレガーが好きな俳優の一人ということもあって お腹いっぱいになった 。