夢の中へ

rating 3.6 3.6
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「夢の中へ」のスタッフ・キャスト

「夢の中へ」の感想・評価・ネタバレ

  • theskinheads
    theskinheads 3.5 7月25日

    いまいち俳優として大成できない主人公、ムツゴロウが自分のキャリアや恋人との葛藤の中、現実と夢の世界で行ったり来たりを繰り返す。 ちょっとした夢を除けば、メインの夢は革命を起こそうとするテロ集団の工作員、それと尋問されている犯人の2つである。 色んな解釈はあることだろうけど、その2つの夢はそれぞれ意味があって、それを最初に書いちゃったわけだけどテロ集団の工作員の話は同棲している彼女への思いで、尋問されているのは父親に対する罪悪感に表れだと思う。いつまでも売れない俳優であることの罪悪感だ。 主人公は32歳だが、青春映画のようにみえる。夢を追いかける姿、上手くいかない人生に対する衝動。特に「俺はいつから俺じゃないのか。20代の頃、無数にいた俺からチョイスしたこの状態は、俺が選択したんじゃない!」というセリフは、その葛藤が顕著に表れている部分だろう。あと、中学生男子みたいなシーンがたくさんあるけど、その時はもう恥ずい恥ずい。自分のことのようで。 全体的にわざとらしいくらい演技がかっているシーンがあるのも、セリフが臭いのも、若き日の園子温を感じることができた。あと、今更だけど、この映画めちゃくちゃ笑えます。しょうもないことで熱くなって喧嘩するところや、DA PUMPのfeeling goodの歌詞をすごい曲調で歌ってるのがバックで流れてたり。ニヤニヤが止まらない。 1時間40分のこの映画は長く感じるし、すごく退屈なんだけど、それはそれでリアルなこの映画の表現したいところだと思う。ただ、ダラダラと過ぎていく日常や、メリハリのない生活。これを観ている人達もまた、それに巻き込まれ「こんな映画を観ている俺」に対して「俺もこんなはずじゃなかった」と考えさせられているように思うのだ。映画自体がメタで、これを観ている時点で、なりたかったけどなれなかった自分を突きつけられているのだ。

  • anna_kaneko
    anna_kaneko 4 2015年2月8日

    「俺はいつから俺じゃないのか  そんな事は関係無い  そうだ、そんな事は関係無い  二十代の頃無数にいた俺からチョイスしたこの状態は  俺が選択したんじゃない  金星人のせいだ」 劇中何度も出てくるセリフ。うーんこれは私にも刺さる言葉。 現実では中途半端に売れている性病持ちの俳優が、 夢の中ではテロを目論む工作員だったり取り調べを受けてる犯罪者だったりします。 自我の混濁を現実と2つの夢のシーンをめまぐるしく変化させることで表現してます。 撮影もあえて手で撮って画面ブレブレなのが良い。 ラストシーンは夢から退場して、現実の主人公が走って終了。 カオスから解放されたのかな。 園子温って自我と自己の話書くのほんと上手だよな。 鈍牛倶楽部オールスターが出演。

  • MERC
    MERC 0 2014年2月12日

    初期園子温っぽい。 場面の移り変わり、自然で不自然なせりふ回し。 メタ世界。「俺は俺のチェーン店じゃない!」。 エロいお姉さん。古風な名前の女。 オダギリジョー。 これだけの世界観をもって、ぶちまけてきて、 それでもそれを「夢の中」と歌う。 園子温の詩集みたいな映画。

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