海を飛ぶ夢

海を飛ぶ夢

Mar Adentro
2004年製作 スペイン 125分 2005年4月16日上映
rating 3.7 3.7
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『海を飛ぶ夢』とは

法律では認められない尊厳死を巡って、生きる在り方を問いかけるドラマ。四肢麻痺を負った実在の人物、ラモン・サンペドロの手記を原作に、『アザーズ』のアレハンドロ・アメナーバルが、監督、脚本、製作、音楽と、多くの役割を担当して映画化。主演は『ノー・カントリー』のハビエル・バルデム。ヴェネチア映画祭で審査員特別賞や主演男優賞、アカデミー賞では外国語映画賞など、多くの賞を受賞し、賞レースを賑わせた。

『海を飛ぶ夢』のあらすじ

スペイン、ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロ。彼は19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を回った。しかし、25歳の時、岩場から海へのダイブに失敗、海底で頭部を強打し、首から下が完全に麻痺してしまう。それ以来、実家のベッドで寝たきりの生活を送るようになったラモン。兄夫婦をはじめ、家族は献身的に彼を支えてくれる。そんなラモンのささやかな楽しみは、窓から見える空の中を自由に飛ぶ想像をすることと、詩をしたためること。事故から20数年が過ぎた時、彼は自ら人生の幕引きをしようと決意。尊厳死を支援する団体や、弁護士と接触を持つ。やがてラモンのドキュメンタリーを見て感銘を受け、尊厳死を思いとどまらせようとする女性もやって来る。

『海を飛ぶ夢』のスタッフ・キャスト

『海を飛ぶ夢』の感想・評価・ネタバレ

  • Yuk@

    記録

  • HM world-traveller
    HM world-traveller 0 2015年3月15日

    実在の人物ラモン・サントロペの手記Letters from Hell(地獄からの手紙)を元にしたスペイン映画。海での事故で脊椎を損傷して首から下が全く動かせない四肢麻痺の状態で28年間寝たきりの男性の話です。とても重くて難しいテーマで、自分の個人的考えはあっても、何が正しいのか解を出すことは多分誰にもできないと思います。生きることは権利なのか義務なのか。命は自分が所有者なのか授かったものなのか。尊厳って何なのか。大切な人がそんな状況で死を望んだらどうだろう?脳に何の異常もなく会話できる状態での尊厳死に私は賛成できない。でも自分自身がそんな状態なら?1人では食事やトイレはおろか 寝返りも打てず、それでも生きていたいと自分は思えるだろうか?生きたくても生きられない人がいるのに、というのは確かにそのとおりだけど、生きることが義務ではなく権利だとすれば権利を行使するかどうかは自分自身の選択だ。義務だとすれば、自ら死ぬことは義務をまっとうしないことになる。どの考えも肯定できず、どの考えも否定できない。解の出ない難しいテーマで深く考えさせられる作品です。

  • おじくん
    おじくん 0 2015年2月21日

    2015.2.20 WOWOW鑑賞 《あらすじ》 内容/物語 スペイン、ラ・コルーニャの海で生まれ育ち、船員となって世界中の海を旅したラモン。しかし1968年、25歳のとき、彼は不慮の事故で頭部を強打し、首から下が完全にまひした不自由な体となってしまう。以来、献身的な家族の愛情に支えられながら、ベッドで寝たきりの人生を二十数年にわたって過ごしてきた彼は、ついにある重大な決意をする。それは、現行の法律では認められていない尊厳死を求めて闘おうというものだった…。

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