21グラム
21グラム
21 Grams
2003年製作 アメリカ 124分 2004年6月5日上映
rating 3.5 3.5
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『21グラム』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

どんな人間にも死なれたら困るって言う存在がいる、今すぐ死んでほしいって誰かが思うクソな奴にも、愛する人がいて、その人を必要とする人がいる。みんな交わって生きてる。自分の人生だけど、自分だけの人生じゃないから。自分の人生の先にさらにたくさんの人が交差していてそこからはみでてる人間なんていない。だからどんな犯罪者も、どんな醜い人間も、子供も大人も、その先に誰かが繋がってる限り、なくなってもいい人生なんてない。 人は死ぬと21グラム体重が減る。 私たちが人生で得てきたもの、抱えてるもの、数字なんかで現わせるほど容易い価値ではない。悲しみの量も怒りの大きさも愛するきもちも計り知れないし、短い人生も長い人生も、どんな人間のどんな人生であっても、誰かと比べれるものじゃない。同じ21gでもそれぞれの21gがあるはずだから。その重さが何をさしてるかはわからないけど、そのたった21gに私たちの人生は支えられているってこと。たった21gの重さは言葉であらわせれないほどのものだと思う。 「母さんが死んだ時、この世は終わりでもう立ち直れないと思った。それでも人生は続くんだよ」お父さんの言葉がこの映画の全てだと思う。死にたくなるくらい苦しくても、生きてるから生き続ける。 イニャリトゥは息子を亡くしているそうで、この言葉は映画の言葉じゃなく彼のストレートな言葉に聞こえた。彼の映画はどれも父親の想いが印象的だけど息子さんを愛するきもちからきてるのかなって思う。彼の人生は続いているから、これからもずっと映画を撮り続けるんだろうな。観てよかった。