スイミング・プール

スイミング・プール

Swimming Pool
2003年製作 フランス・イギリス 102分 2004年5月15日上映
rating 3.5 3.5
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『スイミング・プール』とは

スランプ気味の女流ミステリー作家が執筆のために訪れた南フランスの美しい別荘を舞台に、突如現れたある謎の美少女と、その奔放な行動に引き込まれた女流作家とが引き起こす現実と虚構の狭間のドラマを、今やフランスを代表するストーリーテラーとなった鬼才フランソワ・オゾン監督が手掛けたミステリー・ドラマ。『8人の女たち』にて豪華女優陣を揃えた群像劇を成功させたオゾン監督が今回抜擢したのは、70歳を超えた今でも神秘的な魅力を保ち続ける『まぼろし』のシャーロット・ランプリング、『8人の女たち』に次ぐ登板となるリュディビーヌ・サニエ。

『スイミング・プール』のあらすじ

期待されている新作の執筆が遅々として進まず、次第に焦りを感じ始めた人気ミステリー作家のサラ。出版社の社長であるジョンは彼女の悩みを感じ取り、南フランスはプロヴァンス地方にある彼の別荘にて静養しながらの執筆をサラに勧める。感謝したサラは早速イギリスから別荘へと飛び、その閑静な環境と美しい自然に心洗われ、執筆を開始する。そんな時、突然訪問者が現れる。名をジュリーといい、別荘の持ち主ジョンの娘だという。予想外の事で困惑するサラだったが断れる理由もない。真昼のプールで裸で泳ぐ奔放なジュリーは、サラに見せつけるかの如く毎晩違う男を連れ込む。嫌悪するサラだったが、ジュリーを見ていると不思議とインスピレーションが湧き、執筆が進み始める。やがてジュリーの情事を覗き込むほどに没頭してしまうサラだったが……。

『スイミング・プール』のスタッフ・キャスト

『スイミング・プール』の感想・評価・ネタバレ

  • HM world-traveller
    HM world-traveller 3 2015年10月26日

    これは白日夢? スイミング・プールのまどろむような水面。まさに揺れる水面のように現実と想像, 事実と創作との境界線が美しくぼかされた映画だった。南仏の薫るような自然、雰囲気のある別荘、裸で泳ぎ寝そべる若い女。官能的でミステリアスな空気を煽るエレメントが満載で、単調で緩やかな進み方なのに知らず知らずのうちに物語の世界にのめり込んでいく。 物語は女流作家が執筆活動と静養を兼ねて、編集者の所有する南仏の家に向かうことから始まる。劇中、意味ありげなシーンや不自然な流れなど、伏線を匂わせる箇所が幾つかあったけれど、観終わってそれが伏線だったのかどうか結局のところよくわからない。どこまでが現実でどこからが想像(小説)なのか、ジュリーとは誰なのか作家の自己投影なのか。観る人によって解釈が異なり、ディテールまで考えると解釈のパターンは多岐にわたりそうだ。 白黒つけることが必ずしも正解ではないタイプの作品で、こういう映画が成り立ちやすいのがフランスなんだと思う。この曖昧さを良しとするか否かで評価が大きく分かれるのは必至だけど個人的には好きだ。曖昧さが産む無限の想像の世界に身を委ねながら甘いとも苦いとも言えない不思議なテイストの余韻に浸りたい映画。

  • Fukuco

    Aug.21

  • ののはな
    ののはな 3 2015年3月20日

    フランソワ・オゾン監督作品。 好き嫌い真っ二つに分かれる映画だと思います。サスペンスだけど、ラストから始まる謎解き。南フランスの暴力的な太陽の光、少女役のリュディヴィーヌ・サニエが下品なのに、映像美と官能的な美しさで上品に見えて来ます。多少ネタバレですが、プールは鏡だったのかなと…。観た人それぞれで解釈が違ってくる映画。

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