マイ・バック・ページ
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『マイ・バック・ページ』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

過激な学生運動が盛んだった60年代末が舞台、武器を奪いに自衛隊基地に乗り込もうとする左翼学生とそれを取材する新米新聞記者が起こしてしまった実際にあった事件がもとになった話。 今の時代に薄れている圧倒的な勢い、熱量、若さを恐れない自尊心に溢れたまっすぐに突き通す若者が描かれてる。 後から振り返った時に、若さ故の過ちだったって言えるのに後悔どころかあの頃はよかったって思うきもちがある。若い人のもつ勢いや、自分が直球で感じたことに無我夢中になっていた事を思い出す。それが間違いだとわかっていながらも、正直な心をもっていたはずの自分にあの頃はよかったなって気づいた瞬間、それが最後妻夫木くん演じる新聞記者が泣いた理由。 多くの人に報道するという事には、まず事実を伝えることが一番に当たり前で、同情とか共感とかしていたら示しのつかない仕事。でも現代のマスコミにあるやり方が私は正しいとは思わない、すごく難しいけど、客観視する事と、肯定否定をしない事は同じではない。 ちょっと間違えればそれこそプロパガンダじゃんって言われ兼ねない難しい立ち位置だけど、すぐ近くで物事をみて何が起きていて、彼等は何を思って、って隠さず伝えて、社会に対して強く主張する声も一緒に伝えてこそ報道陣じゃないのかと思う。 だって報道の人間が、なんかこんな事起きてます、なんかこんなこと言ってます、なんかこんな風に死にましたって、事実を伝えるってそういうことじゃないはず。それは私たちだって、なんか誰かがやってるね、なんか誰かが言ってるねなんて無関心のまま社会じゃ生きれないはずなのに。 否定を恐れて意見を言わない、否定を恐れて報道しない、そんな今の若者にも今のメディアにも圧倒的にたりてないものがこの時代にはあったんだろうなって思った。 ラスト、妻夫木くんが感じたことが全て細かに伝わってきた時の鳥肌の立ち方がすごかった。 「白か黒しかこの世にはないと思っていた」なんていい唄。白でも黒でもなく自分。