
『マルコヴィッチの穴』の感想・評価・ネタバレ
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秋田のサティの近くにパチンコ屋があった。そこのパチンコ屋には何年間もでっかい広告があってそこにはたくさんのスキンヘッドの顔、「誰が自分か?」と問いかけるようなメッセージ。当時怖いと言うより不思議な感覚だったが、その後にそれがマルコヴィッチの穴のポスターだったと気づく。 少々、哲学的に思え難しく考えてしまいがちな映画ではあるが、果たしてそれが正解なのかと言うとそれもまた然りという程度を超えない。だから、自分に置き換えて考えてみると、まず自分が誰かになれたら、そしてもし自分が自分じゃなかったら。それくらいの考えで十分楽しめると思う。 誰しも、「自分が〇〇だったら」と一度は考えたことがあるだろう。だいたいそれはヒーローやスターだったりが多いと思うんだけど、「誰かになって15分間好きなことをできたら何をするか」。この映画が描いているのはそういうことだと思う。 なんだろう、そんな思いつきを映画にしてこんなこともあるよね、こうかもしれない、そういう可能性を広げていってできた映画のように思う。終着点はなかったんじゃないかと。そのことから考えられる様々な事象を映像にしたかのような。 だからこそ「こんな映画見たことない」などとポスターに書かれているのではないだろうか。
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なんとも不思議な映画。 マルコヴィッチは可哀相だし、人間関係しっちゃかめっちゃかだし、会社は7と1/2階にあるし。 でもなぜか惹かれた。気付いたら見入ってた。 不思議な魅力のある映画でした。 マルコヴィッチマルコヴィッチマルコヴィッチが頭から離れない。
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2016.05.14[52作目] DVD。TSUTAYAのコメディコーナーでこ インパクトのあるパッケージを見たとき、これは相当笑えそうだと思った。しかし、実際に見てみるとかなり悲しい気持ち・怖い気持ちになる作品だった。スタッフロール時のビョークの歌も、それを増していた。だが、見て良かったと思える作品だった。これがバクマンで言ってたシュールな笑いなのか。前半のテンポが悪く感じ少し眠くなってしまったが、後半は強烈に引き込まれた。 若い時のキャメロン・ディアスがびっくり!やっぱり綺麗というよりかわいかった。可愛いからこそ怖かった。
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異常なまでにリアルに操り人形を動かすことができ、自分に似た人形に執着する人形師が、会社で不思議な隠し扉を見つけるところから物語は始まる。 愛と狂気と執着と倒錯と、そしてシュールな笑い。
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記録用
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ある建物の7と1/2階にはジョン・マルコヴィッチの頭の中に通じる穴があった。その穴を通れば誰でも15分間、自分の意識を保ったままマルコヴィッチの頭に入り、仮面の目の穴から覗き込むかのように彼の見ているものを見れる。 なんて奇天烈で不条理でぶっ飛んでる映画なんだろう( ̄▽ ̄)!世にも奇妙な物語の拡大版と言うべきか、悪い冗談と言うべきか、はたまた人間の主体性を皮肉った哲学的なものが根底にあるんだろうか??おもしろいけど、よくもまあ、こんな話を考えついたなと思う。 覗いているだけだと悪趣味な覗き見だし、マルコヴィッチ本人の意識を脇へ追いやり潜入した側がマルコヴィッチの言葉や身体を操るとなると、まるでホラー(^^;; 。人の体で好きな相手と寝るとか、いろんな意味でヤバい映画だった。ブラックコメディではないしSFでもない。でもそれらのフレーバーがあって、ちょい ラブストーリー要素もある、ジャンル不明のトンデモ映画(褒め言葉) 。 しかし、よく考えるとシュールな設定ながらやっぱりかなり皮肉っぽさを感じる。三角関係+マルコヴィッチの身体も交えたやりとりで思ったのは、相手の”器”(意識を入れる入れ物, 外側) が好きなのか相手の中身(意識, 人格)が好きなのかという疑問。うーん、個人的希望としては奇抜な設定なのだからそれを最大限活かすべく恋愛要素を一切取っ払って前半の疾走感でそのまま突き抜ける徹底的なコメディにしてほしかったな〜。 いずれにしても奇想天外なので、何年経っても観たことを忘れたり基本ストーリーがうろ覚えになることはないと思う(笑)。
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この不思議な映画の解説、感想はおいといて、一言言わせて貰いたい。 「マルコビッチが一番可哀想じゃね?」
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マルコヴィッチしたい
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2015.4.30 チャーリーカウフマンて名前をどこかで見たことがあると思ったらエターナルサンシャインの人 うん 好きなはず そしてマイケルスタイプの名前も 監督はスパイクジョーンズで、エンディングはビョーク ラストシーンはネヴァーマインドへのオマージュ 音楽とファンタジーが好きな僕にはピッタリでした
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マルコビッチ!
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2015/3/21(土) @DVD キャサリンキーナー キャメロンディアス
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笑
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シュール!友人からの勧めで見たが、ごめん好きになれんかったー。
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1999年 スパイク・ジョーンズ監督 ジョン・キューザック、キャサリン・キーナー、キャメロン・ディアス、ジョン・マルコヴィッチ 全く面白くなくて、ああ…続き見るの億劫だなと思いながら見ていて、主人公の人形師もヒロインの悪女もかなり自分勝手で、主人公の奥さんは男になりたいとか言い出すし…なんだか置いてけぼりにされた感覚。なんだけど、最後まで見てよかったな。 ヒロインはどうしようもない女だけど、やっぱりあの笑顔は魅力的なんだよなぁ。キュートな奥さんとお似合い。 マルコヴィッチになりたいという欲求は私には理解できない。主人公夫婦や200ドル払ってるお客さんは、おそらく今の自分に満足していなくて、地位も名誉も顔も(?)あるマルコヴィッチになってみたいと思うんだろう。 マルコヴィッチを乗っ取った主人公だけど、髪型やヒゲを元の自分に似せたり、自分を模した人形をずっと使っていることから、マルコヴィッチの威を借りて成功していても「本当の自分」をどこかで求めているのが、虚しい。 そして最高に悲しいエンディング。 悪い例とはいえ「トッポジージョ」出てきたのが嬉しい。 社長さん可愛らしいおじいちゃんだなと思ってたけど、よく考えてみたら永遠に人の精神を乗っ取りながら生き続けてるのって、器となった人の精神は死ぬまで幽閉されているってことだよね。悪魔か? 主人公は痛い目みたけど、この乗っ取りを商売にしたヒロインも、何回も繰り返した奥さんも、自分たちの子供が「器」になることで初めて禁忌を犯したことを実感するんだと思う。
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カウフマン&スパイク・ジョーンズコンビの傑作。誰かに成り代わりたい欲求をうまく映像作品化してる。有名人のアカウント成りすまし問題が起きていたりするわけで、当時からこのテーマで作品を撮るとは先見性が高い。
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なんでこれ思いついたんだろ。笑 映画っておもしろい。
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なんか、妙にドキドキしたのはどうしてだろう!?
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監督:スパイク・ジョーンズ 脚本:チャーリー・カウフマン 2000年公開 人の潜在意識の中に入る感じなどが この人っぽい脚本だと思った。 ストーリーがはうまく繋がっているがあまり面白いと感じるストーリーではなかった。 しかし、ファーストシーンの人形劇と マルコビッチを操った人形劇の見せ方にとても感動?した。
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7と2/1階からマルコヴィッチの脳内へ!! 不思議体験。
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藤子不二雄Fにありそうな話だなぁと思いました。 発想が突飛でなかなかよいですね。71/2階とか何種類ものペットなど舞台装置がよいですね。 ラスト行くにつれエターナルサンシャインみたいだなと思ってたら同じ脚本家だったんですね。 一番素晴らしいのはやはり音楽だと思いました。センスいい音楽でした。