奇跡の海

Breaking the Waves
1996年 デンマーク 158分
rating 3.8 3.8
33 20

「奇跡の海」のスタッフ・キャスト

「奇跡の海」の感想・評価・ネタバレ

  • mazda620
    mazda620 4 2016年5月19日

    どうすればよかったのかわからない。どうすればハッピーエンドになるのかわからない。何か犠牲を払わなければ誰かを救えないんだろうか、どうすれば救えたのかこの映画に答えは見出せない。 人間って本当に身勝手な生き物、どうすればいいかわからないから何もしないんだろうか?何もしない方が良いこともあるかもしれないけど、どうしたらいいかわからないから何もしない、何もしない結果起きた事態に、後付けのようになんでこんなことしたの、なんでこうなったのって好き勝手言う。なんでこうなったの?じゃなくて、なんでそれに気付けなかったの?って思いたい。 世の中自分だけの力じゃ何もできないことばかりだし、できなかった時の自分を責めたりはしたくないけど、もっとできたはず って私は思いたい。 愛するひとのためにただただまっすぐだった女性ベスのことを、弱い人間と呼ぶことが許せない。 本当の弱い人間は、がむしゃらにまっすぐだった彼女をただ見てるだけで、終わってから好き勝手言う人たちだと思う。 どうすればいいかわからないからこそ、考えて行動しなきゃいけない、どうにもならないという言葉は現実じゃなく現実逃避だと思う。 ベスのした行動が正しかったとは言えないし、愛に溺れて周りのことを何一つ見えていなかったし、彼女は愛する人のことしか考えていなかった。それでも彼女はどうにかしようどうにかしようって、ずっと前だけ見て進んでいたし、犠牲を払うことを惜しまなかった。客観的に見れば自分を傷つけてるだけで、まさに善意に犯されてしまった人だし、冷たい言い方になるけど、結末は奇跡というより"たまたま"という表現の方がしっくりくる。 それでも彼女が彼女なりに彼のことを考えたそのきもちや、彼を愛する想いの純粋さはものすごく美しくて、どうにかしたかったっていうその想いはちゃんと伝わっていると思った。 愛する人の危機という事態で、医者でもない、神でもない、魔法使いでもない私たちははっきり言って何もできないと思ってしまうのが普通。けれど最初から何もできないと決めつけるのは違う。 私は神はいないと思うし、この映画もそういう映画だった。神は存在しなかった。ラストのシーンは神がした行為ではなく、ベスが溢れるほど願った祈りを表したシーンで、彼女は払った犠牲を少しも嫌と思わなかったから祝福をおくった。彼女は喜んでいたんだろう。SFもファンタジーも神もありえないと思うけどこの映画のラストだけはその光景が美しくて涙がでた。善意と言えばそうなんだけど、そんな軽々しいものではないし、周りになんと言われようが彼女にとってそれは愛の形でしかなかった。 トリアーは人を皮肉るイメージが強いけど、奥底に優しい目線をもった人だなって私は感じる。すごく好きな人。彼の作品を見れば見るほど惹かれる。

  • Shinya_Ago
    Shinya_Ago 3 2015年12月26日

    記録用

  • deri0930
    deri0930 4 2015年5月12日

    エミリーワトソンに脱帽。善意に命を全うするということ、究極の愛。

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