スワロウテイル

スワロウテイル

1996年製作 日本 148分 1996年9月14日上映
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『スワロウテイル』とは

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(1995年)の岩井俊二が原作・監督・脚本を手掛けた、円の価値が世界で一番だった時代を背景に「円都(イェンタウン)」と呼ばれる空想の町に、大きな夢を求め日本にやって来た移民たちの成功と挫折を描いた物語。本作に登場するバンド『YEN TOWN BAND』名義でサウンドトラックも発売され注目を浴びた。 主演は、三上博史と歌手のChara、そして伊藤歩が務めた。そして、江口洋介、渡部篤郎、山口智子と豪華キャストが脇を固める。

『スワロウテイル』のあらすじ

時は、円の価値が世界で一番だった時代。一攫千金の大きな夢を求め日本にやって来た移民達は、町を「円都(イェンタウン)」と呼ぶ。また、日本人達は違法労働者である移民達を「円盗(イェンタウン)」と侮辱した。円都の娼婦だった母を亡くしたアゲハ(伊藤歩)は、グリコ(Chara)という娼婦に引き取られる。グリコは歌手を夢見る円盗だった。そして、アゲハはフェイホン(三上博史)らが経営している何でも屋で働き始める。 ある日の夜、アゲハを襲おうとしたヤクザを隣人の元ボクサー・アーロウ(シーク・マハメッド・ベイ)が殺してしまい、彼の体の中に隠されていた一万円札の磁気データを発見する。磁気データを元に偽札を作り、グリコ達は一攫千金を得ることに。儲けたお金でライブハウスを買い取り、バンドとして成功していくグリコ達だったが......。

『スワロウテイル』のスタッフ・キャスト

『スワロウテイル』の感想・評価・ネタバレ

  • row
    row 0 9月5日

    少し悲しくなってツーンてした。

  • southpumpkin
    southpumpkin 4 7月10日

    円が一番強かった時代。日本にはイエンタウンと呼ばれる多国籍な街があった。 長い間敬遠していたというか、なんとなく鑑賞を先送りにしていた岩井俊二監督作品の中でも傑作と言われる作品。日本が舞台ではあるが、そこには言語的文化的な隔たりが存在し、明らかに異質。エスニックだ。しかしその社会でもはっきりと貧富の差がついている。もしかすると現実世界のそれよりも明確に。その世界で孤独のまま生まれてきた一人の少女が擬似家族を形成し、言語的文化的隔たりを超えて、そして資本主義を自らの手で崩壊させる。イエンのために苦しい思いをしてきた少女が自らイエンを手放す時、新しい価値基準がそこに生まれるのだ。公開時1996年にグローバリゼーションをはっきりと予感させる映画となったろうが、それから20年以上が経過した現在ではどうか。ローカライゼーションが進む世界が予感されたろうか。孤独を深める僕たちはもう一度この映画と出会うべきではないだろうか。

  • ちくわぶ
    ちくわぶ 5 2019年8月5日

    2019/08/03 Amazon primeビデオ こんなに好きな映画だとは思わなかった。もっと早く見ればよかったな…

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