トリコロール/白の愛

Trois couleurs: Blanc
0000年 フランス・ポーランド・スイス
rating 3 3
18 3

「トリコロール/白の愛」のスタッフ・キャスト

「トリコロール/白の愛」の感想・評価・ネタバレ

  • HMworldtraveller
    HMworldtraveller 3.5 2016年3月18日

    一筋縄ではいかないのが人の気持ち。冷たく拒否されるとかえって追いかけたくなる。追いかけられると逃げたくなる。無いものが欲しくなったり、自分で自分の本心に気がつかなかったり。相反する気持ちが同居することもあるし、可愛さ余って憎さ百倍という諺にもあるとおり愛憎は表裏一体だから愛情が強ければ強いほどひとたび憎しみの感情が湧けばそれはとても甚だしいものになる。 トリコロール白の愛はそんな心の機微や移ろいを軽妙で繊細なタッチで描く。まるで不協和音を効果的に使った音楽を聴いた時のような、美しいのに濁りや緊張感を伴う含みや心のざわめき、そして不透明な余韻を残す。 ポーランド人で理髪師のカロルとフランス人の妻ドミニク。物語は性的不能(ED)を理由にカロルがドミニクから離婚申し立てを受けることに端を発する。言葉や気持ちを交わすだけでは満たされないのはわかる。だってやっぱり愛する人と肌を合わせて相手の体温を感じたい。さらけ出しあいながらエクスタシーを感じたい。ただ、そうだとしてもドミニクの仕打ちは一度は愛した相手に対するものとは思えないような冷たさだ。最初は彼女の感情を理解し難かったけれど、最後まで観てそれは彼の愛情に対する期待値の高さゆえの反動なのだと感じた。愛していたらからこそ、思い描いていたものとのギャップの大きさに打ちのめされ失望し、それが軽蔑へと変わる。 トリコロールの青、白、赤はそれぞれ自由、平等、友愛を意味する。だが、白の愛で私達が見る情景は不平等または不均衡なものだ。パリで行われた離婚裁判でフランス語があまり話せないカロルが感じる不平等と、ワルシャワでの警官とのやり取りでポーランド語が話せないドミニクが直面する困難(不平等)。序盤でEDをたてに離婚を迫られるカロルと、終盤 ある『事件 』を境に彼を求め哀惜の表情を見せるドミニク。不平等・不均衡を前面に押し出しつつ最後の最後でそれを溶かしてみせるのが本作の構造なのだろう。 ラストシーン、互いを見つめる2人の間にはどちらが優位とか優位でないとかいう要素は存在せず、ただ自分がいてただ相手がいる世界だったと思う。それが白の愛。頭が真っ白になるエクスタシーの白、ウェディングドレスの白、街を包む雪の白、透き通るような肌の白。美しいものとそうでないものを両方見せながら最後は様々な白が『不』や『負』を浄化していくほのかな希望を感じさせるラストだった。

  • borderlineo
    borderlineo 3 2015年1月16日

    ちょっとコミカルで、純粋な愛。愛が白い。そう思うと、前作の愛はやっぱり青い。静謐に青かったと思いました。ラストはどんな意味なのかな。

  • Ken_Chang
    Ken_Chang 3 2013年12月9日

    デルピー!!

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