フィラデルフィア

フィラデルフィア

Philadelphia
1993年製作 アメリカ 125分 1994年4月23日上映
rating 3.8 3.8
92 17

『フィラデルフィア』とは

ある日、突然エイズ感染を宣告され解雇された弁護士が、同性愛を認めずエイズ感染を恐れる黒人弁護士と共に、偏見と差別渦巻く社会を相手に闘いを挑む姿を描くポリティカル・ヒューマン・ドラマ。一筋縄ではいかない「差別」に立ち向かうスリリングな裁判劇が軸になっている。監督は『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ。出演はトム・ハンクス、デンゼル・ワシントン、ジェイソン・ロバーズ、メアリー・スティーンバーゲン、アントニオ・バンデラス、ジョアン・ウッドワード。 1993年アカデミー賞4部門にノミネートされ、迫りくる死に立ち向かう壮絶な姿の主人公を熱演したトム・ハンクスが主演男優賞を受賞した他、心に沁みる主題歌を提供したブルース・スプリングスティーンとニール・ヤングの両名が主題歌賞を受賞している。

『フィラデルフィア』のあらすじ

自由と兄弟愛を掲げる大都市、フィラデルフィア。一角にある一流法律事務所に務める弁護士ベケットは、ある日突然エイズ感染の宣告を受ける。それを知った法律事務所は、ベケットを解雇。不当な解雇であると訴えるベケットだったが、感染を恐れてかエイズ患者であるベケットの弁護を受け持とうとする弁護士は皆無だった。行き詰まったベケットは、かつて法廷で激しく争ったこともあるライバルだった敏腕黒人弁護士ミラーに弁護を依頼する。同性愛を許容できず、またエイズ感染を恐れるミラーは依頼を拒否するが、孤立無援で偏見と闘おうともがくベケットの姿勢に心を動かされ、やがて弁護を受諾する。こうして、目に見えない「差別」を相手に、ふたりの闘いの幕が切って落とされる。

『フィラデルフィア』のスタッフ・キャスト

『フィラデルフィア』の感想・評価・ネタバレ

  • syn490

    法廷映画の枠を超えた人間ドラマ。主役2人の演技が素晴らしい。 スプリングスティーンの曲が泣かせる。

  • HM world-traveller
    HM world-traveller 3 2016年5月15日

    もしも今日、同僚や友人がHIV感染者または既にAIDSを発症していると知っても、あなたは昨日までと全く同じように接することができますか?その感染が薬害や医療行為ではなく同性愛者間の性行為によるものであっても態度は変わらないですか? この問いに寸分のためらいも無くYESと答えられる人はどの程度いるだろう。HIVは感染者の血液、精液などの体液に分泌されたウイルスが粘膜や傷口から侵入して感染するもので、咳やくしゃみによる飛沫感染や握手などの日常的接触で感染することはない。だが、それを知っていても、全く躊躇しないかと問われると正直自信がない。『万一』はほんとに無いのだろうかという不安が頭を擡げる。 今よりもずっとAIDSやLGBTに理解のなかった時代の、差別や偏見を取り扱った映画。敏腕弁護士がAIDSを発症しそれを理由に勤務先を解雇される。今でこそ発症を遅らせる薬が開発され、各種ガイドラインも発行されてHIV感染を理由に解雇してはならないことになっているけれど、公開当時 HIV感染は社会的にも身体的にも死の宣告に等しかったのだろう。 ただ、どんなに医療技術が進歩し知識を得たところで、 理性とは別の次元で感じる不安や恐怖感は制御しがたい。体の免疫システムが 体内に入った異質なものを攻撃するように、 人の心も無意識のうちに潜在リスクを避けようと防御反応が働くものだ。そこに悪意がなくともそれが差別の芽の1つであることは確かだ。正しい理解は大前提だけれど、事はそれだけで片付くほど単純ではないように思う。けれど、医療の進歩、設備の充実、法の整備、知識の浸透などに後押しされて意識改革が進むのだとすれば、本作もその後押しに少なからず寄与したことだろう。 トム・ハンクスの迫真の演技が光った。ダラス・バイヤーズ・クラブのマシュー・マコノヒーも凄まじかったけど、本作のトム・ハンクスの終盤の衰弱ぶりも訴えてくるものがある。最後の言葉 「I'm ready (もう逝くよ) 」 裁判での争いや病気との闘いの終止符、達成感、恋人を前にした安堵感。様々な思いの詰まった短いひと言に心を揺さぶられた。

  • ケセラセラ30
    ケセラセラ30 4 2015年7月24日

    好きなトムハンクスとデンゼルワシントンが出ていたので観た。どちらも演技力がすごかった!

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