デリカテッセン
デリカテッセン
Delicatessen
1991年製作 フランス 99分 1991年12月21日上映
rating 3.5 3.5
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『デリカテッセン』のmazdaの感想・評価・ネタバレ

mazda

「アメリ」の監督、ジャン=ピエール・ジュネの初めて作った長編作品。核戦争が起きて数年のパリ、食べ物もない飢えた街で何故かやってる精肉屋デリカテッセンと、同じ建物に住む超個性派住人達のブラックユーモアストーリー。 アメリやスピヴェットほどの色がないのに、その褪せたセピアっぽい色彩からもジュネ監督らしさが伝わってくる、この人ほんと色遣いうまい。 好きとまではいかないのに、なんだろうこの惹きつけられる感じのする独特な世界観、嫌いじゃないって言葉がすごくはまる。見た目だけでなくストーリーや人物の成長でドラマ的な楽しさを得られたアメリやスピヴェットに比べて、ストーリーはあくまで映画を進めるための動線だけになってる感じがしてるのがこの映画の面白さがたりない理由なのかなって思う。だけど、誰かに見てもらうために作った映画というよりは、監督駆け出しのジュネが、自分の中で温めた、自分らしい世界観を映画にしてみたいって感じでできた映画って感じがして、物足りなさはあるけど、これはこれでいいかなと思える。アメリは見るからにわかりやすくおしゃれだけど、こちらはなんだか上級おしゃれって感じ、おしゃれなパリ感は少しもないんだけどね。ベッドの軋む音に合わせて楽器や生活音が重なるところがめっちゃ好き。映画じゃないけどDVDのメニュー設定画面で流れてる音楽も好きでした。 地下の大量の蛙とエスカルゴ(笑)にはさすがにドン引き。これはちょっと見れない人もいるんじゃないかな、なかなか強烈です。 アメリの短気で細かいストーカー男が今回の主人公、見た目的には少しも代わり映えなくアメリのストーカーだ!って感じしていたのに、まったく違う役をやりきってるので見てるうちにすっかり馴染んでた。 ジュネ監督が本気でホラー映画作ったら結構面白いものできるんじゃないかな〜って思うそんな雰囲気を漂わせる作品。