
『最後の貴族』のスタッフ・キャスト
『最後の貴族』の感想・評価・ネタバレ
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切なくなって来る。無邪気に夢を置いつつアメリカに留学していた令嬢が、両親の死後、自暴自棄とも言える生活をしつつ、最後は自分が生まれた国イタリアにたどり着く。上海にも帰れず、台湾にも身寄りのない彼女。アメリカで荒んだ生活をするしかなかったのだろう、という意味では、運命に翻弄された一女性の悲劇と言えるだろう。 ところで、若い潘虹が美しい。最近は神経質な姑役がはまり役になっているので、隔世の感がある。濮存昕は『乳泉村の子』に続いて、謝晋監督に登用されて、監督のお気に入りなのかな、と思った。