たけし絶賛の若き天才監督が伝える!賛成でも反対でもないメッセージ!

2017年7月6日更新

若干13歳で監督した作品『やぎの冒険』が高い評価を受けた、仲村颯悟監督の5年ぶりとなる新作『人魚に会える日。』が公開となります。監督の出身地、沖縄を舞台としたこの映画の内容をご紹介します。

沖縄出身、20歳の若き映画監督が描き出す、「いつもの沖縄」

小学生の頃から映画を撮り始め、13歳で『やぎの冒険』を監督した最年少デビュー映画監督、仲村颯悟の長編第2作目となる『人魚に会える日。』。

物語の舞台は監督の出身地である沖縄。基地移設とそれに伴う埋立という、賛成、反対の一言では片づけられない問題を、地元の高校生と彼らを取り巻く周囲の人々の目線から描いています。

『人魚に会える日。』は2016年2月21日より沖縄・桜坂劇場ほか全国にて順次公開予定です。

青く輝く海だって、壮大に広がる基地だって、僕らにとっては「いつもの沖縄」

人魚に会える日。

出典: natalie.mu

沖縄で生まれ育った高校生のユメ。近所に立ち並ぶ米軍基地の風景も、彼女にとっては日常のこと。基地の建設をめぐり意見が割れていることも、大きな問題とは思っていませんでした。 人魚に会える日。

出典: natalie.mu

しかしある日のこと同級生の結介が、基地建設によって美しい海が消えてしまうことを気に病み姿を消してしまします。結介を探すユメは、基地建設の計画が進められている村を訪れます…

13歳で監督した『やぎの冒険』が、北野武から高い評価を受けた仲村颯悟監督

仲村颯悟

出典: rqplus.jp

仲村颯悟監督は1996年、沖縄県出身。小学生の頃から映画を撮り始め、2010年に『やぎの冒険』で長編デビューを果たします。当時まだ13歳の彼が監督したこの作品は、アメリカやアジア各地の映画祭で上映され、北野武監督から高い評価を受けました。

『やぎの冒険』以降はしばらく映画製作から離れ、普通の高校生活を送っていたという仲村颯悟監督は高校卒業後に沖縄を離れ、関東の大学へ進学。そこで沖縄のことが関東ではまったく知られていないという現状に接したことが、今回『人魚に会える日。』を作るきっかけになったとのことです。

本作の公開決定に、監督は次のようなコメントを寄せています。

「18年間沖縄で見てきたもの、感じたもの。沖縄を離れて暮らす今、『伝えなければいけない』そう思い、選んだ手段は自主制作映画でした。全員大学生の素人スタッフと、沖縄を代表するキャストの皆さまの協力により無事、完成を迎えようとしています。『青い海、青い空に囲まれた美しい島』それだけではない沖縄を、ぜひ日本中、世界中の全ての人へ伝えていきたいです」
引用:eiga.com

大学生スタッフを中心とした自主制作・自主配給映画

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自主制作・自主配給として作られた本作。スタッフとして関わっているのは仲村颯悟監督を中心とした大学生たち。当初は4人からスタートし、SNSでの呼びかけに賛同し仲間が増えていったとのこと。資金集めにクラウドファンディングを利用する等、新しい映画作りのスタイルがうかがえます。

Coccoら、沖縄で活躍する俳優陣が集結

Cocco

出典: okmusic.jp

キャストとして、沖縄で活躍する俳優・タレント陣が集結した本作。中でもCoccoは『やぎの冒険』の主題歌を担当した縁で仲村颯悟監督と以前から親交があり、出演を快諾。映画全体の世界観を代弁するような、印象的な役柄で出演しています。

描いたのはフィクションの世界、でも不思議なリアリティーのある作品

人魚に会える日。

完全に自主制作の体制のもと、”自分の好きなように、好きなだけ面白いことをしよう”としたという中村颯悟監督。沖縄の状況を伝える手法として彼が選んだのはドキュメンタリーではなく、基地移転の問題を神話的なフィクションとして扱うことでした。

基地移転の問題を神話的なフィクションで扱うことに対する疑問は周りからもありました。「基地移転に反対でもなければ賛成でもない。それでメッセージを伝える、って言っている意味がわからない」と言われたり、神様の怒りを鎮めるために生け贄を捧げる習慣が沖縄にあるという描写は失礼じゃないか、とか。
引用:rqplus.jp

一方で彼は、自身が肌で感じてきた沖縄のリアリティーをそのまま作品で伝えようとします。それは、賛成、反対だけでなく、もっといろんな気持ちを持っている人たちも数多く存在するのだということ。

『人魚に会える日。』には、賛成でも反対でもない人たちが登場するんです。そういう人たちがどういうことを思っているのか、伝わればいいと思って。
引用:rqplus.jp

単純には二分できない、多くの思いを抱える人々が混在する「いつもの沖縄」を描いた『人魚に会える日。』2016年2月21日より沖縄・桜坂劇場ほか全国にて順次公開予定のほか、海外映画祭への出品も予定されています。

人魚に会える日。
2016年3月3日公開
日本 93分

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儀間果南

平良優大

監督
仲村颯悟

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