市川海老蔵が歌舞伎以外でも活躍!ドラマ『石川五右衛門』主演

2017年7月6日更新

2016年に放送されるドラマ『石川五右衛門』に出演することが決まった十一代目市川海老蔵。歌舞伎の名家の生まれですが、歌舞伎だけでなく、映画やドラマなどでも活躍しています。今回は、市川海老蔵が出演した映画とアニメ、ドラマ『石川五右衛門』について紹介します。

十一代目市川海老蔵のプロフィール

市川海老蔵 画像

十一代目市川海老蔵は、十二代目市川團十郎の長男として1977年12月6日に生まれました。十一代目市川團十郎を祖父に持ちます。

1983年の5月に『源氏物語』の春宮で初お目見得をし、1985年の5月に七代目市川新之助を襲名、2001年には十一代目市川海老蔵を襲名しました。

1990年に舞台『ライル』でジョッシュ役を演じたことを皮切りに、歌舞伎以外のドラマや映画、舞台などにも出演しています。

『出口のない海』でスクリーンデビューを果たす

出口のない海

2006年に公開された『出口のない海』で映画に初出演すると共に、映画初主演を務めました。本作は、太平洋戦争中に海軍で採用された兵器・人間魚雷「回天」に搭乗する海軍少尉を描いた作品です。

市川海老蔵は、明治大学野球部でピッチャーを務めていたが、学生の徴兵猶予が取り消されたことを機に海軍に志願し、回天搭乗員となった主人公の並木浩二を演じています。

この映画の出演する前にも映画のオファーはありましたが、断り続けていたそうです。本作のオファーを引き受けたことについて次のように語っています。

やっぱり、最近の僕たちの世代って戦争を知らない人が多いですよね。もちろんそういう若い人に限らず、戦争という事実は、日本人が知っておかなきゃいけないことの1つかなと思うんです。確かにエンターテインメント性があって楽しい作品もいっぱいあるし、きれいな作品もいっぱいあります。そういう作品もゆくゆくは演じていきたいと思っていますが、戦争というつらい現実を生きざるを得なかった若者がいたということを、自分の演技を通して伝えたかったので、出演を決めました。

時代劇映画『一命』での迫真の演技

2011年に公開された『一命』では、初めて時代劇映画に挑戦しました。本作は、「狂言切腹」が盛んに行われていた江戸時代の大名屋敷を舞台とした映画です。「狂言切腹」とは、大名屋敷の庭で切腹をしたいと浪人が申し出て、切腹せずに、大名から金品を強請り取る行為のことを指します。

市川海老蔵は、井伊家の大名屋敷にやって来て、庭で切腹したいと申し出る浪人・津雲半四郎を演じています。津雲半四郎の前に、竹光を持って井伊家の庭で切腹したいと言う浪人がいたので、津雲半四郎も「狂言切腹」をしようとしているのではないかと疑われます。その疑いを晴らすと言って、津雲半四郎は身の上話をし始めるのですが…。

本作で市川海老蔵は非常に迫力のある演技をしています。本作で監督を務めた三池崇史は、魂が揺れているのが分かる演技をしていたと評価しています。

アーティスト、市川海老蔵の一つの到達点『利休にたずねよ』

2013年12月7日に公開された『利休にたずねよ』では、主人公の千利休を演じました。本作は、美を追い求めた茶聖の千利休の生涯を描いた作品です。

市川海老蔵は、自由奔放で高麗の女に恋をしていた19歳の千利休から、豊臣秀吉の命により切腹した69歳の千利休までを1人で演じ切りました。分野は違えども、同じ日本の伝統文化を受け継ぐ者として、千利休に敬意を示しながら演じたそうです。

動きが少ない茶人の演技をするのが一番難しかったとインタビューで語っています。優雅なたたずまいで、流れるような手さばきで茶を立てられるように精一杯努力したそうです。

市川團十郎

本作には、市川海老蔵の父親の十二代目市川團十郎も千利休の師匠・武野紹鴎役で出演しています。市川團十郎は、映画が公開される前の2013年2月3日に亡くなり、本作は最初で最後の映画での親子共演作となりました。

『喰女-クイメ-』では浮気男を熱演

再び三池崇史監督作品に主演を果たした市川海老蔵。今作は、劇中劇と現実が交互に映し出されるという変わった手法を用いていることで注目を集めました。

『新四谷怪談』という劇のヒーローを演じることとなった、冴えない舞台俳優の長谷川浩介。彼は主演の後藤美雪(柴崎コウ)と交際していたものの浮気癖が酷く共演者たちにも手を出してしまいます。

浩介の浮気を見て見ぬふりをしながら耐え忍ぶ美雪の姿と劇中で二人の演じる伊右衛門と岩の関係性が重なり、演劇はリアリティを増していきます。

斬新な表現手法が話題となり、モントリオール国際映画祭や釜山国際映画祭などの海外の映画賞に多数ノミネートされました。

市川海老蔵は、今作品について、

映画を女子高生たちに観せたら、僕が現代劇のパートで演じた浩介に対して「浩介サイテー」というご意見が多かったらしいんです。それはよかったなと。つまり彼女たちは伊右衛門を演じる現代人の浩介を通して、昔の人たちが伊右衛門に持っていた感情を浩介に向けている。その部分がちゃんと映っているということでは、時代劇でやるよりもわかりやすくなったと思うんですよ。

との言葉を残しています。

『名探偵コナン』に出演したこともある!

市川海老蔵 コナン

出典: natalie.mu

アニメ『名探偵コナン』の放送20周年を記念して、2016年1月9日と16日に2週連続で放送された1時間スペシャル『コナンと海老蔵 歌舞伎十八番ミステリー』で、本人役で声優デビューを果たしました。

ストーリーは、歌舞伎の十八番『七つ面』の公演準備中にスタッフが事件に巻き込まれ、江戸川コナンが解決するというものです。

市川海老蔵は、江戸川コナンと一緒に事件を捜査するという役どころを演じました。アニメや漫画が好きで『名探偵コナン』も放送開始時から見ていたという意外なエピソードも明らかになりました。

アニメの仕事に対し、アニメのファンのイメージを壊してしまわないかと不安を抱いていた市川海老蔵でしたが、本人役ということと『七つ面』が題材であるということで仕事のオファーを受けたとインタビューで語っています。

好きなアニメに出演できたということだけでなく、アニメを見ている小さな子供にも『七つ面』について知ってもらうことができたと喜んでいました。

十一代目 市川海老蔵の今後の出演作品

石川五右衛門

2016年には、2009年に主役を演じた新作歌舞伎『石川五右衛門』をドラマ化した連続ドラマ『石川五右衛門』で主役の石川五右衛門を演じます。市川海老蔵が連続ドラマで主演するのは、2003年に放送されたNHK大河ドラマ『武蔵 MUSASHI』以来13年ぶりのことです。

本作は、歌舞伎『石川五右衛門』と同じく、原作・脚本は樹林伸です。本作では、天下の大泥棒石川五右衛門と豊臣秀吉の対決や、豊臣秀吉の側室・茶々とのロマンスが描かれます。