2017年7月6日更新

実写映画『溺れるナイフ』あらすじ・キャスト【小松菜奈×菅田将暉W主演!】

ジョージ朝倉の傑作少女マンガ『溺れるナイフ』が2016年11月5日ついに実写映画化!小松菜奈 、菅田将暉、重岡大毅、上白石萌音というイメージにぴったりな4人をメインキャストに迎えた本作の最新情報をご紹介します!

10代の危うい青春を描いた傑作少女マンガ『溺れるナイフ』がついに実写映画化!

2014年2月に全17巻で完結したジョージ朝倉原作の少女マンガ『溺れるナイフ』が2016年11月5日に実写映画の公開が決定!10代の自意識を独特なタッチで時に透明に、時に生々しく描き、女性のみならず男性をも虜にした原作は、傑作青春映画になりえるポテンシャルを秘めています。原作ファンの多くも納得するだろうキャスト、『おとぎ話みたい』で注目を集めた山戸結希監督とあっては、期待しないわけにはいきません!

原作1巻は主人公望月夏芽が小学6年生の時から始まりますが、映画ではどの時代から描かれるのか明らかにされていません。主演の小松菜奈 、菅田将暉の年齢から、おそらく高校時代が中心に描かれるだろうことが予想されます。

『溺れるナイフ』あらすじ

溺れるナイフ

東京で人気モデルとして活躍していた望月夏芽(小松菜奈)は、父の都合で東京から5時間離れた田舎町「浮雲町」に引っ越すことに。刺激的な都会から遠ざけられ落ち込む夏芽でしたが、浮雲町の神主一族の末裔長谷川航一朗(菅田将暉)と出会い、次第に航一朗に惹かれていきます。

惹かれ合うふたりは、山と海に囲まれた田舎町でまわりの同世代の注目を集めていきます。夏芽と航一朗の関係を神聖なものととらえている、航一朗の幼馴染松永カナ(上白石萌音)や同じく航一朗の幼馴染大友勝利(重岡大毅)とも良好な関係を築いていく夏芽でしたが……。

実写映画『溺れるナイフ』キャスト

望月夏芽(小松菜奈)

「体を貫くまばゆい閃光」を求め続ける主人公望月夏芽を小松菜奈が演じます。『近キョリ恋愛』、『バクマン。』、『黒崎くんの言いなりになんてならない』と漫画の実写映画でヒロインを演じることが多い小松ですが、今作が最もハマり役なのではないでしょうか?

今回演じる望月夏芽と同様12歳の時からモデルとして活躍していた経歴や、数滴の狂気を含んだ危うい雰囲気などこれ以上なくぴったりなキャスティングです!

『ヒーローマニア-生活-』『ディストラクション・ベイビーズ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など2016年も出演作が目白押しの小松菜奈ですが、最も注目したいのマーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の『沈黙』を映画化した『Silence』への出演でしょう。本作で小松はハリウッドデビューを果たすことになります。

長谷川航一朗(菅田将暉)

若手演技派俳優の代表格菅田将暉がもうひとりの主人公長谷川航一朗を演じます。どんな役でも演じることができるカメレオン俳優である菅田は、2015年公開のジョージ朝倉の少女マンガが原作の『ピース オブ ケイク』にも出演しています。2年連続で同じ作者のマンガの実写映画に出演することになるわけですが、確かに、ジョージ朝倉マンガの独特な雰囲気と菅田の間には何か通じるものを感じます。

2016年は『ピンクとグレー』での好演で素晴らしいスタートを切った菅田将暉。ほかの注目作として小松菜奈と共演する『ディストラクション・ベイビーズ』、そして『デスノートLite up the NEW world』があります。本作ではサイバーテロリスト紫苑優輝を演じます。

大友勝利(重岡大毅)

航一朗の幼馴染大友勝利を重岡大毅が演じます。大友は、ナイフのような鋭さを持つ航一朗とは違い、大らかな性格をしています。夏芽のことを心配する気持ちが次第に恋心に変わっていき……。

重岡大毅はジャニーズWESTのメンバー。ドラマ『ごめんね青春!』などに出演しており、2016年5月14日に公開された映画『殿、利息でござる!』にも出演をはたしています。

松永カナ(上白石萌音)

航一朗の幼馴染にして、航一朗と夏芽の関係を神聖視する松永カナを上白石萌音が演じます。カナは本作で最も狂気を垣間見せるキャラクター。ある面では、10代の危うさを体現したような人物です。同じく少女マンガが原作の『ちはやふる』にも主人公の一番の女友達として出演している上白石ですが、『ちはやふる』を観た後に本作を観るとギャップに驚くかもしれません。

上白石萌音は2016年には『ちはやふる』と本作のほかに、新海誠監督の新作アニメ映画『君の名は。』で神木隆之介とともに主演をつとめました。

広能晶吾(ドレスコーズ志磨遼平)

バンド『ドレスコーズ』でボーカルを務める志磨遼平は、夏芽の才能を見出すカメラマン、広能晶吾を演じます。原作では、夏芽と芸能界をつなげるキーパーソン。夏芽の才能を信じ、ある事件の後も夏芽と交流し、そして半ば強引にも見えるような形で芸能界に復帰させようします。

バンドとして音楽活動することの多い志摩ですが、今回はなんと映画初出演ということで、どのような演技を見せてくれるのか楽しみです。本作の主題歌、「コミック・ジェネレイション」も作詞作曲しているので、音楽、演技両方でどのように『溺れるナイフ』の世界観を表現しているのか、期待が高まります。

その他にも個性派キャスト続々

夏芽の母役で女優の市川実和子や、夏芽が田舎に引っ越すきっかけになった旅館を経営する父役に 斉藤陽一郎、郷土調査に来ているという謎の人物、蓮目役に嶺豪一、夏目を見守る弟、祖父に伊藤歩夢、ミッキー・カーチス、そしてコウちゃんにアドバイスをする祖母役に堀内正美が出演することが判明しています。

撮影期間は17日間!撮影裏話を主演2人が語る

溺れるナイフDVD

原作の舞台にのっとり和歌山県で行われた撮影ですが、なんと許されたのはわずか17日間という日数。10代ならではの尖った心理描写が際立つラブストーリーで少女たちから熱狂的に愛された今作ですが、まさにその“少女たち”の一人であった山戸監督の想いは熱く、限られた時間と意見のぶつかり合いで現場はかなり過酷なものだったようです。

普段は監督と一緒に役を作り上げていく感覚が強いのに対して、今回は監督の中の揺るぎないキャラクターイメージに追いつくことからはじまったという役作り。

精神的にも追い詰められていったという小松菜奈を、「2人で生き抜かなきゃ」という思いで支えたのがまさに菅田将暉だったそうです。

何が起こるかわからない現場、慣れない土地。撮影以外でも自ずと2人で過ごす時間ができたという二人は、お互いの絆を深めたエピソードについても語りました。

菅田:ホテルから町に出るにしても、すごい真っ暗なトンネルを通らないとたどり着けないような場所で。撮影が終わった後「ちょっとコンビニに買い物行こう」って言っても大冒険なんですよ(笑)。でもそういう時間があったからこそ、あの土地に馴染めたというか。そういう時間はなるべく多くあればと思っていました。…あのトンネル、怖かったもんね。

小松:2つくらいあったもんね、長いトンネルが。

菅田:あった、あった。何にも見えない。「どこが便利やねん!コンビニエンスちゃうやん!」みたいな(笑)。

松:ダッシュ!みたいな(笑)。怖かったよね、絶対に何か出るって感じで。

菅田:『溺れるナイフ』らしいよね(笑)。

小松:でも、トンネル歩きながら話したよね?

菅田:話した。お互い怖いけど普通にしとこうと(笑)。携帯をライトにして道を照らしながら…

小松:「前から誰か来そう!」って。

菅田:誰も来なかったよね、ずっと(笑)。

引用:mdpr.jp

2016年5月に公開された映画『ディストラクション・ベイビーズ』でも共演した二人ですが、菅田将暉演じる北原裕也から激しい暴力を振るわれるシーンがあり、舞台あいさつで「菅田さんのことまで嫌いになりました」という衝撃発言をした小松菜奈。

しかし、その2つの作品を共に乗り越えたことで強く揺るぎない信頼関係を築いたそうです。

17日間という短くて濃い撮影期間で一体どんな素晴らしい映画に仕上がったのか、とても気になるところですね。

重岡大毅の熱唱シーンも!注目したいサブキャラクター

溺れるナイフ8巻

親友の長谷川航一朗と望月夏芽、衝動的で危うい二人の恋愛模様を見守りながらも、実は夏芽に想いを寄せているクラスメイトの大友勝利。傷ついた夏芽を優しく受け止める重要な役を、人気アイドルグループ・ジャニーズWESTのメンバーとしても知られる重岡大毅が演じています。

実際に大友勝利を演じてみて、望月夏芽を励ましたいという思いと、その一方で自分を好きになってほしいという気持ちで揺れる心情に共感したという重岡大毅。その複雑な気持ちをぐっと抑えてセリフを言わなくてはならないのが大変だったと語っています。

そんな重岡大毅ですが、映画の中でなんと吉幾三の「俺ら東京さ行ぐだ」をフルコーラスで歌うシーンがあるとのこと。カラオケで望月夏芽への想いを歌にのせて叫ぶという、印象的なシーンを熱演しています。

傷ついてしまった好きな女の子にそっと寄り添い、笑顔にしようとする。そんな心優しいキャラクター・大友勝利。

ハードな日程の中、大友勝利を演じることで俳優としても成長した重岡大毅の演技にも注目です。

菅田将暉×小松菜奈のキスシーンの破壊力がすごい!

菅田将暉のキスシーンはとてもセクシーで、「スダマサキッス」と呼ばれて話題になっていますが、本作にも「スダマサキッス」が登場します。しかもとても衝撃的なシーンだといいます。

それは菅田が小松菜奈にツバを吐き、首を絞めてキスをするというもの。話を聞くだけでとても刺激的です。

菅田と小松の破壊力抜群のキスシーンに注目です。

主題歌「コミック・ジェネレイション」のMVショートバージョンが解禁

本作に出演もする志摩遼平のバンド、ドレスコーズが担当する今回の主題歌「コミック・ジェネレイション」のショートバージョンMVが公開されました。映画本編の小松菜奈演じる夏芽と菅田将暉演じるコウの2人の様子が曲にのせて映し出されています。

この楽曲を聞いた小松菜奈は、以下のようにコメントしています。

「『愛も平和も欲しくないよ。だって君にしか興味ないもん!』この歌詞はナツメとコウの関係に凄くぴったりであの燃え尽きた夏(撮影)を思い出し、色んな感情が湧いて心にグッときました。映画を観てこの曲を聴いた後も皆さんの心に残る曲と歌詞になると思います」

若手俳優の競演!映画の感想・評価は?

溺れるナイフ1巻

Kae_Seki この感情を表現してしまったか!という良い映画を観たときの抉られる感覚と、少女漫画のそんなセリフありえないやろーー!っていうクサいほどの甘さがまさかの共存に成功していました。新感覚。 メインの小松菜奈と菅田将暉は安定の美しさなのだけど、でもいつも通りの「みんなの憧れ絶対的アイコン」としてではなく、すごく人間味のあるリアルな存在として描かれているのがこの映画の良いところなのではないかと思います。 特に前半部分での夏芽(小松菜奈)の危うさ、ブレブレ具合の表現の仕方が秀逸。刺さりました。 その他の登場人物もとてもリアル。ジャニーズなのに庶民代表大友を見事に演じてしまう重岡大毅、前後半で鮮やかに変化を遂げる上白石萌音の演技力にも驚かされます。 個人的にはクサいシーンの度に一歩引いてしまったのですが、視点の鋭さとそれをしっかりと描く媚びなさ、そしてそれに応える若手俳優たちの演技に高評価をつけたくなる、そんな映画でした。
sykst 悲しくなる映画。なんで撮ったの?って映画観ると悲しくなる。違うよ。これは違う。この作品の良さはそこじゃない。原作信者とかじゃないけど、これじゃない感がすごい。 菅田くんは美しいし大スクリーンに栄える。重岡くんの無邪気さにはキュンとする。でもそれだけだ。

本作は、主演ふたりの美しさにはとても評価が高いのですが、その反面原作と少し違う部分もありそこに違和感を感じる人もいるようです。原作がファンから高く支持されている作品であることもあるので、賛否両論といったところでしょうか。

しかしながら、映像としての美しい世界観を評価する声も多く、一見の価値がある映画だといえそうです。

以下ネタバレあり!?原作『溺れるナイフ』との違いは?

タイトルの『溺れるナイフ』とは張り裂けそうな思春期の自意識を意味しているとか。映画では、15歳から描かれていくようですが、原作では、少年少女が葛藤しながら関わり合い、成長していく様が小学校高学年から描かれています。

東京でジュニアモデルをしていた夏芽が家族の都合で田舎に引っ越してくるところから物語は始まります。そして、夏芽は強烈な雰囲気を持つクラスメイト、コウちゃんに次第に惹かれていきます。

また同じ頃、夏芽はカメラマンの広能の目にとまり、写真集に出演。写真集は成功し、そのことをきっかけにコウちゃんと付き合い始めますが、熱狂的なファンによる強姦未遂にあってしまいます。コウちゃんが助けに来てくれ、未遂で済んだものの、仲がほころび始める夏芽とコウ。

気まずいまま時は過ぎ、夏芽も大友と付き合い始めるなど、二人の距離は戻らぬまま。

長い年月が過ぎ、夏芽は大友とも別れ、コウと夏芽はお互い気持ちはあるであろうものの、結局別々の道を歩んでいました。そしてなんと2人が再びよりを戻し結婚するのは55歳の時。

そんな衝撃的ラストを迎える原作漫画の『溺れるナイフ』ですが、映画本編ではおそらく違ったラストが用意されているでしょう。原作と映画を見比べてみるのも面白いかもしれません。