2017年7月6日更新

台湾の弱小野球部が甲子園へ。映画『KANO 1931海の向こうの甲子園』まとめ

1931年、日本統治下の台湾代表として甲子園に出場し、準優勝を果たした嘉義農林学校。2015年1月24日劇場公開の『KANO 1931海の向こうの甲子園』は、奇跡のような実話を描きました。本作のあらすじやキャストなどについてまとめています。

『KANO 1931海の向こうの甲子園』

あらすじ

日本統治時代の嘉義農林学校。そこの野球チームは1勝もしたことがない弱小チームだったが、かつて名門の野球部の監督だった近藤兵太郎の日本人・漢人・台湾原住民分け隔てない指導によって、1931甲子園予選を勝ち上がっていく。

第五十一回台湾金馬奨で永瀬正敏が主演男優賞受賞

1929年、日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民によって誕生した、嘉義農林野球部。その新任監督、近藤兵太郎を永瀬正敏が演じています。

2014年10月1日台湾最大の歴史ある映画賞のひとつ「金馬奨」で、本作『KANO~1931海の向こうの甲子園~』は、最優秀作品賞、主演男優賞(永瀬正敏)など、6部門がノミネートされました。

日本人が、同賞の主演男優賞にノミネートされたのは、金馬奨51年の歴史で初の快挙だそうです。

永瀬正敏のコメント

「ただただ驚いています、、、信じられません、嬉しいです。 KANOの全スタッフの皆さん、共演者の皆さん、そして何より台湾の皆さんに心から感謝します。 本当に有難うございました。 金馬奨は中国語圏の歴史ある映画賞で、日本人としてその金馬奨にノミネートされ、本当に感謝しかありません。 国籍や人種を越えて選んで頂いた 台湾、 金馬奨の皆さんに心から御礼を言わせて頂きたいです。 台湾映画に出演させて頂いた事は、僕にとって誇りです。有難うございました」

なお、今年、138本の長編劇映画がエントリーされ、中国の張藝謀(チャン・イーモウ)監督ら有力な5本の作品賞ノミネートの中、本作『KANO 1931海の向こうの甲子園』が唯一の台湾作品となりました。

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督が、日本と台湾を描いた三作目

『KANO~1931海の向こうの甲子園~』は2012年11月7日からクランクインし、台中、嘉義、台南、高雄で撮影されました。

魏徳聖(ウェイ・ダーシェン)監督が、『海角七号〜君想う国境の南』、『賽德克、巴萊(セデック・バレ)』に続いて日本と台湾を描いた三作目となる本作をプロデュース、、『賽德克、巴萊(セデック・バレ)』で原住民の頭目役を演じた俳優の馬志翔(マー・ジーシャン)がメガホンを取りました。

日本人キャスト

嘉義農林高校を甲子園進出へ導いた日本人監督、近藤兵太郎役に永瀬正敏、その妻役に、坂井真紀が演じます。そして、台湾にダムを建設した八田興一役で、大沢たかおが特別出演します。坂井真紀は、デビュー作『ユーリ』以来の永瀬正敏との共演になります。

三億台湾ドル越えの大ヒット!

上映4日で興行収入6500万台湾ドルを超える快挙、今年、三億台湾ドル越えを達成するなど大ヒットを記録しました。 そこで、嘉農の選手だった上松耕一の孫娘、陳瑩(チェン・バオ)さんらの支援により、映画館がない蘭嶼島でも本作の上映会が実施され、多くの島民が本作に深く感動したそうです。

大阪アジアン映画祭でスタンディングオベーション

2014年3月7日、大阪アジアン映画祭で、『KANO』はオープニング作品として上映されました。 『KANO』のタイトルが出ると場内から大きな拍手が沸き起こりました。そして、エンディングでクレジットの日本語字幕に監督名が映しだされると、再び大きな拍手が起こり、クレジット終了後には、スタンディングオベーションで、会場は感動の渦が起こりました。その状況にスタッフやキャストも驚き、喜びを隠せなかったようです。