知性と心を刺激する美術館体験!映画『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』

2017年7月6日更新
イギリスの国立美術館「ナショナル・ギャラリー」をご存知でしょうか?所蔵作品は2,300点余りと、決して多くはありませんが、年間500万人以上の人が訪れる、世界トップレベルの美術館です。なぜ、この小さな美術館が、世界最高峰とされているのか、本作品で、巨匠フレデリック・ワイズマン監督がその秘密に迫ります。第71回ヴェネチア国際映画祭 栄誉金獅子賞受賞したことでも話題の本作について紹介します。

「知りたいという欲求は、人間の良き本性である」

「知りたいという欲求は、人間の良き本性である」というレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉どおり、84歳にして、知的欲求を満たすべく、作品を世に送り出し続けている巨匠、フレデリック・ワイズマン。第71回ヴェネチア国際映画祭で、栄誉金獅子賞に輝き、「現存する最も偉大なドキュメンタリー作家」の称号を得ました。

本作『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』は、ワイズマンが30年もの間、撮影を切望し続けた「ナショナル・ギャラリー」全館に3カ月間潜入を試み、すべてをカメラに収めたドキュメンタリーフィルムです。

普段見ることのできない舞台裏から、英国ロイヤルバレエ団とのコラボレーションまで、素晴らしき芸術の歴史と、人々から愛され続ける「ナショナル・ギャラリー」の秘密がつまった一作です。

「ナショナル・ギャラリー」の魅力

ナショナル・ギャラリーでの最初のおもてなし

美術館を訪れた人への最初のおもてなしは、スライド上映付きの講演会です。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ゴッホ、モネなど、選りすぐりの傑作によって、西洋美術の流れをつかむことができます。 また、館内ガイドツアーで、知識豊富な学芸員や専門家の工夫を凝らしたトークで、好奇心を刺激してくれます。また、本格的なデッサン教室、絵画に触れるイベントなど、ワークショップもアイデアに富んでいます。

また、劇中には、現在行われている「レオナルド・ダ・ビンチ展」やピアノリサイタルなどのイベントについても紹介しています。絵画のみならず、あらゆる最高峰の芸術に触れることが出来る場所として、ナショナル・ギャラリーを存分に堪能できるようです。

すべてが無料

ナショナル・ギャラリーでは、常設展への入場料、それ以外のイベント、オプションなど、すべてが無料です。もともと、一市民のコレクションから誕生したという由来から、芸術を楽しむことに、貧富や階級の差はないというスピリットを今も守り続けています。

フレデリック・ワイズマン監督

1930年、アメリカ・ボストン生まれのフレデリック・ワイズマンは、イェール大学大学院卒業後、弁護士となります。1963年にウォーレン・ミラー原作『クール・ワールド』をプロデュースし、1967年、ドキュメンタリー映画『チチカット・フォーリーズ』で監督デビューします。その後も、劇映画『セラフィタの日記』『最後の手紙』などドキュメンタリー作品を作り続け、今年、第71回ヴェネチア映画祭で栄誉金獅子賞が贈られました。

そんなワインズマンが30年間切望し続けた撮影場所である「ナショナル・ギャラリー」に三ヶ月潜入して完成した、至福のドキュメンタリー、年明けはそんな時間にひたってみるのも、良いかもしれません。

参考情報 www.cetera.co.jp